０３．黒フード ページ4
貴「っ…何だ、これ…」
奥に進むにつれて、
貴(あの人は、大丈夫だろうか…)
ここにいるだけでこれだ。
きっと奥は、もっと息苦しいだろう。
Aたち天空の民にとっての天敵となり得るモノが
＿＿【
宮殿内は、“毒”に
「＿＿きゃあああッ！！」
貴「！！」
聞こえてきた悲鳴。
恐らく、“彼女”のもの。
翼が焼けただれるのも構わずに、更にスピードを上げた。
・
・
・
貴「＿＿やめろッ！！」
大広間に着いたAの目に、“彼女”と黒いフードを被った何者かが映った。
そいつは剣を振り上げ、“彼女”を斬ろうとしていた。
Aは
「！！」
「あ、貴方は…！」
不意打ちに驚いたのか、すぐに退くフード。
“彼女”も驚いたようにAを見上げていた。
貴「何者だ」
「…」
フードは黙ったまま。
そして、剣をしまった。
貴「！？」
「…用は、済んだ」
フードが手に持つ蒼い水晶…あれは＿＿
貴「待てッ！！」
壁を壊して逃げたフードを追おうと
翼に力を込めたが＿＿
「いけませんっ！！」
“彼女”の声がAを止めた。
あの水晶は、確か大事な物のハズ…
止められた事にAは眉を寄せた。
しかし、そんなAに気にせず“彼女”は
「助けてくださり、ありがとうございました」
Aの傷だらけの頬を撫でる。
貴「…いえ、貴女が無事でなによりです」
幸いにも“彼女”は無傷で
Aはホッと胸を撫で下ろした。
奥の方で、柱が焼け落ちる。
貴「…外でみんながお待ちです。行きましょう」
「…はい」
同じ位の背丈だが、そこは男女の違い。
軽々と横抱きにすると、一気に通路を飛んでいく。
「…」
そんなAを“彼女”は黙って見つめていた。
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Mikan(プロフ) - 続きが気になります！ (2020年5月11日 23時) (
レス) id: 63309389fa (このIDを非表示/違反報告)
ユエ - とても面白かったです！早く、続きが読みたいです。更新お願いします！ (2018年5月26日 19時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三毛猫マーブル | 作成日時：2016年4月17日 21時
