０２．紅い炎 ページ3
「な、何だっ？！ 何が起こった！！」
門番は、すぐさま騎士団に応援を願う。
貴「っ！！」
「お、おい！！危険だ、戻って来い！！」
門番の制止を振り切り、Aは炎で包まれた宮殿の中に飛び込んだ。
・
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宮殿内は酷い有り様だった。
窓ガラスはすべて砕け散り、柱も崩れていた。
途中で何人かと会ったが
＿＿みんな、死んでいた。
貴「兄さん…！！」
今日、ここにいるであろう兄の姿を思い浮かべる。
焦る気持ちが、Aの翼を力強く羽ばたかせる。
この炎の中で飛ぶのは危険な事だ。
それでもAは臆さず突き進む。
ただ、兄を案じて…
・
・
・
貴「兄さんっ！！」
Aは、大広間に兄が倒れているのを発見した。
みんなと同様に血を流すその姿に、Aの全身が凍りつく。
＿＿死んでいる、の…？
恐る恐る兄の胸に手を置いた。
貴「ぁ…」
確かに感じた。
兄の、
生きていてくれた。
安堵から、Aの瞳から涙が
しかし、今は泣いている場合ではない。
今だ震える身体を叱咤して、出血を抑える。
そして、これから来るであろう騎士団に兄を任せる事にした。
頭に浮かんだのは、“彼女”のこと。
“彼女”は兄に護られていたハズなのだ。
しかし、兄がこうなっていては
＿＿“彼女”も無事ではないのかもしれない
貴「行ってくるね、兄さん…」
兄に
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Mikan(プロフ) - 続きが気になります！ (2020年5月11日 23時) (
レス) id: 63309389fa (このIDを非表示/違反報告)
ユエ - とても面白かったです！早く、続きが読みたいです。更新お願いします！ (2018年5月26日 19時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三毛猫マーブル | 作成日時：2016年4月17日 21時
