１８．風牙の都 ページ20
日が完全に沈む前に風牙の都についたヨナたち。
久々のハクの帰還に、部族のみなが喜んだ。
ハクも満更でもない様子。
ヨ「よかった…」
ヨナも嬉しそうに笑った。
ユンも他の四人も笑っている。
Aは＿＿笑えなかった。
『おにいちゃん、おそーい！！』
『悪かったって！ …ほら、Aも来いよっ！』
彼に握られた手を見つめる。
＿＿懐かしくも悲しい、過去の記憶。
これ以上、ここに居たくなくてAは一人で抜け出した。
・
・
・
・
月の光が照らす岩の上に、Aはいた。
貴「＿＿……」
紡がれた名は、その場で消える。
「＿＿それが、お前の大切なやつの名前か」
驚いて振り返れば、ゼノがいた。
月の下でも優しく輝く金の髪に、人知れず安心した。
貴「なんで、ここに…」
ゼ「お前が、一人行くのを見てな」
ゼノは笑う。
その太陽のような笑みをAは眩しく感じた。
貴「…本当、変わらないね」
ゼ「…そうだな」
それっきり、２人は黙り込んだ。
２人の間を風が吹き抜ける。
その冷たさに、Aは思わず身震いした。
ゼ「＿＿そろそろ戻るか！」
よいしょ、と立ち上がってAに手を差し伸べる。
貴「＿＿うん…」
Aは、その手をとった。
Aの止まっていた時が、少しずつ動き出そうとしていた…
＿＿そして、
・
・
・
・
「＿＿次の段階だ」
闇もまた
＿＿動き始める
続く (更新停止中)
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Mikan(プロフ) - 続きが気になります！ (2020年5月11日 23時) (
レス) id: 63309389fa (このIDを非表示/違反報告)
ユエ - とても面白かったです！早く、続きが読みたいです。更新お願いします！ (2018年5月26日 19時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三毛猫マーブル | 作成日時：2016年4月17日 21時
