１４．純白の天使 ページ16
突風が、吹いた。
ヨ「きゃっ…！！」
ハ「姫さんッ！！」
慌てて手を伸ばしても、その手は＿＿届かない。
＿＿ヨナが落ちていく。
ハクの心臓は凍りついた。
＿＿Aside＿＿
貴「…ここ、ドコ？」
風牙の都を目指していたハズなのに…
いつの間にか、森にいたA。
貴「あれー？ おかしいな…」
もはや苦笑いしかできない。
取り敢えず、森を抜けようと思った。
貴「＿＿この気配…」
その時感じた、懐かしいもの。
炎のように熱く、でも温かいもの＿＿
貴「この先に…」
＿＿緋龍がいる…！！
森を抜けたその先には、大きな谷があった。
そこに、赤が見えた。
＿＿ジェハside＿＿
ハ「姫さんッ！！」
ジェ「落ち着いて、ハク！！」
キ「姫様ッ！！」
ユ「ど、どうしよう…ヨナが！！」
シ「ヨナ…！！」
ゼ「…！！」
みんな、ヨナが落ちたことで気が動転してしまっていた。
ジェハは今にも飛び降りそうなハクを抑えている。
ユンは呆然とし、ゼノは固まっていた。
＿＿こうなったら僕がッ！！
ジェハが、己の脚に力を込めた時。
ジェ「＿＿え…？」
白い何かが落ちていった。
＿＿ヨナside＿＿
ヨ(私、死ぬのかしら…)
ヨナは風圧で、意識が
今までの事が、走馬灯となって流れていく。
ヨ(ハク…)
思い浮かんだのは、一人の幼なじみ。
城を出てからずっと護ってくれた、大切な人。
ヨ(みんな…)
旅に出て、出会った大事な仲間たち。
ヨ(ごめんなさい…)
ヨナの意識は、闇に呑まれた。
・
・
・
・
『諦めないで＿＿』
貴「＿＿緋龍ッ！！」
ヨ「ぇ…？」
知らない声、知らないにおい。
＿＿でも、知ってる…私は、彼を…
彼のもつ純白の翼が、綺麗だと思った。
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Mikan(プロフ) - 続きが気になります！ (2020年5月11日 23時) (
レス) id: 63309389fa (このIDを非表示/違反報告)
ユエ - とても面白かったです！早く、続きが読みたいです。更新お願いします！ (2018年5月26日 19時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三毛猫マーブル | 作成日時：2016年4月17日 21時
