１２．新しい国王 ページ14
貴「…っ」
男の鋭い視線に、思わずAは目をそらす。
別に、自分の正体がバレるのは構わない。
だが、この男から感じる違和感に戸惑いを隠せなかった。
そんなワケがないのだ。
第一、緋龍は髪が赤いハズ…
しかしこの男の髪色は＿＿金茶だ。
そんなワケ、ないのだ。
なのに、何故＿＿
貴(何故、この男から緋龍の気配がする…？)
男の無言の圧力に、Aも無言で耐えた。
ス「ぷっ…あはははっ！！」
貴「…(ビクッ」
男は突然、笑い出した。
＿＿気でも狂ったか？
男の纏う雰囲気が変わり、Aは身構える。
ス「すみません、あまりにも身構えてるもんだから」
貴「…」
ス「怖がらすつもりはないんです。ただ＿＿」
男は、優しく微笑んだ。
ス「ただ、懐かしいなって思って」
貴「…！」
懐かしい…
それは、Aも感じていたものだった。
貴「そうだね。…もしかしたら、昔どこかであったのかも」
＿＿生前に、ね。
ス「そうかもしれませんね…」
そこでまた、黙り込む男。
その時、一人の男が駆け寄って来るのが見えた。
ス「＿＿どうやら、時間切みたいですね」
「陛下！！」
男は、金茶の男を「陛下」と呼んだ。
貴「陛下って…」
ス「申し遅れました…私は、現国王“スウォン”」
貴「！」
ス「今日は、とても楽しかったです。また、会えるといいですね」
貴「…そうだね…」
男はスウォンとAの会話を黙って聞いていた。
そして間を見計らって、スウォンを連れて行った。
二人が去った後、しばらくAは放心していた。
＿＿国王は…緋龍ではなかった。
＿＿なら、緋龍は一体どこへ行ったのか…？
まさかの振り出しに戻り、Aは
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Mikan(プロフ) - 続きが気になります！ (2020年5月11日 23時) (
レス) id: 63309389fa (このIDを非表示/違反報告)
ユエ - とても面白かったです！早く、続きが読みたいです。更新お願いします！ (2018年5月26日 19時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三毛猫マーブル | 作成日時：2016年4月17日 21時
