０９．雨上がりの空 ページ11
貴「お世話になりました」
「もう、行ってしまうのね…」
ここに来て三日。
Aの傷は、完全に
天気は、今日も雨。
空はどんよりとしていて薄暗いが、村人たちにとっては喜ばしいことだった。
Aは雨を降らせたあの日に風向きも変えた。
だからもう、畑が枯れることもないだろう。
「ちょいと、待ってなさい」
老女は行こうとしていたAを止めて、家の中に入っていった。
そして、黒い布を持って戻ってきた。
「この雨の中だ。濡れてしまわない様に
黒い布はAをすっぽり
これがあれば、光輪も翼も隠すことが出来る。
老女の気遣いに、Aは泣きそうになった。
「疲れたら、いつでも戻ってきなさい」
サ「またね、お兄ちゃん！」
二人に手を振って、Aは村を出た。
翌日。
「おぉーい！」
サ「あ！ ユン兄ちゃんだ！！」
声の主は、ユン。
今日も大量の食糧を積んで村を訪れていた。
ヨナたちもそれを手伝う。
ユ「あれ？ ここ、雨降ったの？！」
「そうなのよ〜！ 突然、ザーって」
雨は既に上がっていて、雲の隙間から陽の光が差し込んでいる。
サ「あのね！天使さまのおかげなの！」
ユ「天使？」
サ「うんっ！！」
何のことかさっぱりだったが、サラの嬉しそうな笑顔を見て
空には、大きな虹が架かっていた。
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Mikan(プロフ) - 続きが気になります！ (2020年5月11日 23時) (
レス) id: 63309389fa (このIDを非表示/違反報告)
ユエ - とても面白かったです！早く、続きが読みたいです。更新お願いします！ (2018年5月26日 19時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三毛猫マーブル | 作成日時：2016年4月17日 21時
