０１．天界、それは聖なる所 ページ2
貴「どうして、こんな事に…！」
荒れ狂う風の中を、猛スピードで飛ぶ者が一人。
服はボロボロで所々に傷を負っている。
そして、その背には
＿＿血に濡れた、翼が生えていた。
〜数時間前〜
Aはスケッチブックを手に、いつもの所にいた。
そこから眺める空がAは好きだった。
空の表情は様々で
その日その日の空を描くことが、Aの日課となっていた。
そして、今日も色鉛筆を手に空を描いていた。
貴「…？ 何だろ」
ふと、Aは宮殿の方が騒がしい事に気付いた。
だがそれも一瞬の事で、気のせいかと色鉛筆を握る。
…が、
貴「＿＿行ってみよう…」
妙な胸騒ぎを覚えて、宮殿へと急ぐのだった。
・
・
「何だ、お前は＿＿」
入り口には門番が立っていた。
宮殿に入れる者は
【神の寵愛を受けし奇跡の子】
【この天界を守護する騎士団長】
そして、【特別に許された者】のみ。
貴「えっと…僕は…」
Aには、入る資格がなかった。
「…用が済んだのなら帰れ。ここは、お前が来るような所ではない」
貴「…」
入れないならばせめてと、Aは門番に口を開いた。
貴「お願いです。今一度、中の様子を見てきてくれませんか？」
頭を下げ、必死に願い出る。
「お、おい。それはどういう事だ」
貴「胸騒ぎがするのです。嫌な、胸騒ぎが…」
「…しかしなぁ、今は無理なんだ」
『今日は神託が降りるんだ』
Aは、
神託とは、数十年に一度
神からの御告げが降りる事。
その最中は、
立ち入ることは許されない。
…如何なる者であろうとも。
貴「なら、僕を行かせてください！！」
「駄目に決まってるだろ！？」
貴「だけど＿＿」
その時
突如、宮殿が炎の
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Mikan(プロフ) - 続きが気になります！ (2020年5月11日 23時) (
レス) id: 63309389fa (このIDを非表示/違反報告)
ユエ - とても面白かったです！早く、続きが読みたいです。更新お願いします！ (2018年5月26日 19時) (レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：三毛猫マーブル | 作成日時：2016年4月17日 21時
