12 ページ12
「お腹空いた、なんか食べよ」
そう言われて時間を確認すると午後1時。
少し遅めのお昼ご飯にすることにした。
『あっ!私奢ります!何食べますか?』
『ハンバーガー?お弁当?サンドイッチ?』
「おにぎりでいいよ」
『ちょっと!安いの選ばないでください!』
フードコーナーをぐるりと見て、先輩は私の方を見る。
「Aは何食べるの?」
『私ですか?私はチーズハンバーガー食べます!!』
「ふーん……あ、悪いけど自動販売機でお茶買ってもらってもいい?」
『いいですよ!お茶ですね!待っててください!』
フードコーナーで売られているお茶より自動販売機の方が安く買えるからなのか
自動販売機はけっこう混みあっていた。
自分のお茶も買ってからようやく先輩の所へと足を進めることができた。
『先輩!遅くなりまし……た』
「あ、おかえり」
席に座っている先輩に近づくと、テーブルの上にはもう既に私が食べたかったチーズハンバーガーと、先輩が食べるであろう照り焼きチキンバーガーが並んでいた。
「お茶ありがとね」
『なんで買っちゃったんですか!!!!』
「んー、一緒に買った方が早いかなって」
ポテトMにしたけど食べれそう?
ウェストポーチの中からお手拭きシートを2人分取り出して1つ渡してくれた。
『私が払うって言ってるのに!』
「まーまー、食べよ」
これは何言ってもだめだ。
がぶりとハンバーガーを頬張る先輩を見て、そう感じた。
先輩が買ってくれたチーズハンバーガーにかぶりつくと、目の前から笑いをこらえる声がした。
「ふふ、」
『ん!なにわらってるんですか!』
「ひとくち大きいなって」
『しつれいな!くちいっぱいのほうがおいしいじゃないですか!』
「分かったから食べながら喋らないの!」
そんなこんなでお昼ご飯を奢ることすら出来ずに午後1時は過ぎていった。
271人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まる(プロフ) - ぶらっくさん» 外れてます! (2023年4月2日 6時) (レス) id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)
ぶらっく(プロフ) - まるさん» まだ使い慣れてなくて……💦まだついたままですかね?? (2023年4月2日 1時) (レス) id: f6815b9184 (このIDを非表示/違反報告)
まる(プロフ) - オリ‘フラ外したほうがいいですよ!💦 (2023年4月1日 10時) (レス) id: d16c4af477 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ぶらっく | 作成日時:2023年3月30日 1時