2020年6月2日の話【実話】 (ページ5)

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エピソード4 ページ5

父に手を引かれ、やってきたのは誰もいない神社でした。

ブランコに座り、父は口を開きました。

父「何がいやだった？」

【自分】

そう言いたかったけど、なかなか口を開けませんでした。

父「……溜め込んで、爆発するのはいいけど、自分と物に当たるのはダメだよ。」

恐らく、私の髪と服を見てそう言ったのでしょう。

じゃあ、誰に当たればいい？

私は相手を傷つけたくない。

だったら、自分と物に当たるしかなじゃん。

そう思ったけど、声は出ませんでした。

父「母さんはああいう性格だから、ズバズバ言いすぎるところもあるよね。でも、心配だから言っちゃうんだよ。」

母の性格は十分分かってるつもりでした。

でも、悪いのは母じゃない。

何も出来ない私が、出来損ないの私が嫌いで、嫌いで、嫌いで、嫌いで仕方がないんだ。