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※次元side


かつて傭兵として名を馳せていた頃



俺は佐久間 Aという女と恋に落ちた



他の女とは違う不思議な性格



ナイフ、銃の扱いの良さ



同じコンバットマグナムの使い手



接近戦では、俺は勝ったことが一度もないほど彼女は強かった



どこで覚えたか問えば、孤児院から拾ってくれた人から教わったそうだ



そしていつもの口癖は自由が欲しい…だった



雨が降る日に必ず呟く言葉だ



そんな彼女を放って置けず、一緒にいるうちに俺は好きになっていた



ある作戦任務の時



俺とAは離れ離れになった



ヘリでの敵の討伐


スナイパーライフルでどんどん敵を撃ち落としていくAを援護し、こちらが優勢だった時



彼女は何処からか飛んできた弾に当たりヘリから落ちた



その事は今でも覚えている



俺は手を伸ばし、Aも手を伸ばしていた



しかし手は触れる事なく彼女は海に落ちた



以来、彼女は死んでいたと思っていた



ヘリから落ちる時、目を見開いていたAの顔を忘れた事はない


それから数年が経ち、ルパンとの仕事で入った邪魔者


その中にいたのがかつて姿を消した…死んだと思っていたAだ



忘れた事はない顔



でもアイツは記憶が曖昧になっていた



過去の事を思い出そうとするたびに頭を抱えるほど



だが俺は少し手荒でも、アイツの記憶を取り戻してやりたい



そう思って部屋に入れば、魘されている彼女がいた



そっとベッドに入り、落ち着かせるように抱き締めてやれば少しずつ落ち着いていくA



今はシルヴィアでもいい





だから必ず戻って来い






A

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作者名:ユキユキ | 作成日時:2023年2月25日 22時

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