ルパン3世次元大介と傭兵の女 (ページ6)

今日:4 hit、昨日:1 hit、合計:505 hit

05 ページ6

ようやく落ち着いたシルヴィアは、大人しく次元の話を聞いていた

『何度も言うけど、私はシルヴィア。…ただ……そうじゃないと思いたい自分がいる。私はある時からの記憶がなくてね。』

「なら、記憶が戻るまでここにいたらいい。」

次元が優しく微笑むと、シルヴィアは顔を曇らせた

『私は敵だぞ。』

そう…今は二人とも敵同士

このまま長居は出来ないのだ

「敵でも、俺にとっちゃ大事な女だ。頼む。」

次元の真剣な眼差しに折れたシルヴィアは渋々頷き、少しだけだと告げた

その後、少し疲れたと言い出したシルヴィアを部屋で寝かせ、次元はルパンたちの元へと向かった

「って訳だ。悪いが記憶が戻るまでA……シルヴィアをここに置く。」

「んまぁ、次元にとっちゃ大事な女なんだろうが…奴さんの組織…かなーり厄介だぜ。」

いつもより真剣な顔をしたルパンが見せたパソコンの画面には一本の剣に絡みつく蛇のマーク

次元もよく知る組織だった

「傭兵の集まりで出来た殺し屋…か。」

「そんでもって幹部には色のついた蛇の呼び名があり…シルヴィアはその幹部の一人、白蛇だ。」

ルパンはパソコンから目を離さずに情報を話していく

次元はその様子を見つつ、シルヴィアのいる部屋の方角を見る

「心配ならば側に居てやればよいだろう。次元。」

五ヱ門が次元にそう声をかけると、次元はゆっくりとシルヴィアの部屋に入っていった