ルパン3世次元大介と傭兵の女 (ページ2)

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『……ボス、まもなくパリに到着致します。我々はこれから例の場所へ向かいます。』

首に傷のある女はそういうと部下を引き連れて飛行船に乗り込む

『ルパン3世…か。…各員、作戦通りに動け！行くぞ！！』

「「ハッ！！！！」」

女がそう言うと、部下たちは各自持ち場に移動し始める

一人を除いて…

「ワインとかないのかしら？隊長さん。」

場違いな服装の女…峰不二子が木箱に腰掛けながら女に問う

『シルヴィアで構わない。悪いがそういうのは置いてない、我慢しろ。』

不二子を睨みながら、彼女は銃弾のネックレスを撫でた

先日やり合ったルパン3世とその仲間

その中にいた男についてAは何故か懐かしさを感じていた

『……？どうした。』

ずっとこちらを見つめている不二子にシルヴィアが問う

「その銃弾、誰かの形見？」

『…さぁな。』

シルヴィアside

まただ

また同じ景色と痛み

誰かが必死に手を伸ばしている

声も出ない

目を閉じるたびに映り込む見えない人

私を助けてくれたボスとは違う誰か

一体誰なのだろうか

私の傷に関係していること？

私の本当の名前は？

助けようとしているのは誰？

分からない…

だけど先日やり合ったルパン3世の一味の中にいた男…

あの男がどうにも引っかかる

私の過去を知っている？

まさか

私は…傭兵の人生からは逃れられない

ボスの言う通り…

そう

あの方に従っていればなにも…