毒蛇と天敵(マルコ落ち) (ページ5)

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翌朝、フードは被っているが胸元全開のAが食堂に現れて皆驚いた

彼女の目は真っ直ぐと目の前のパンを見ており周りの様子に気がついていないが、胸元の左側…

鎖骨から左胸にかけて大きく描かれた白ひげのマークに驚いていた

そう

昨夜、マルコに再生の能力を使ってもらいながら掘ったマルコと同じマーク

理由は簡単だったからというのもあるが…なぜ同じにしたかは不明だ

『……なにこれ、みんなしてフリーズ大会？』

「「いやお前の適応に驚いてんだよ！！！」」

「どうしたんだよそのマーク！！」

『いや…昨日マルコにやってもらった。』

「昨日！？早くねーか！？普通包帯巻くだろ！？」

『やっぱり変かなぁココ。まぁ、マルコと私の能力で治したからもう痛くないよ。て訳で今日からよろしく。』

「「全ての返しが棒読み！！！！」」

Aが仲間たちの返しに適当に返していると、ゴツン！と覇気を纏った拳が彼女の頭に落ちる

『……っ…………てなんだ兄さんか。』

「……なんだ兄さんか、じゃねぇ！！お前な！ちゃんと包帯しろって言っただろうがよい！」

怒るマルコはまるで本当の兄妹の様だった

『能力でちゃんと治したから大丈夫だよ。ホラ、脱皮ってやつ。』

「…………能力者かよい。」

マルコの問いに、Aはコクリと頷きながらパンを頬張る

『……あ、みんなにも言っとくね。ヘビヘビの実モデルインランドタイパンマムシの毒と比べて私の毒はその800倍にもなるから気をつけ…すぴー。』

「「寝るのかよ！！！！怖い毒だなおい！！」」

特にテンションを変えずに話したAと突然パンを持ったまま寝始めた彼女に皆、突っ込みを入れる

『…んにゃ……まぁ毒の強さは制御できるから安心して〜。』

すぐに目を覚ました彼女はパンを咥え、空になった皿を投げると綺麗にサッチのリーゼントに突き刺さった

｢あぁぁあぁあぁっ！！！俺の！！俺のトレードマークがァァァァっ！！！！｣

騒ぐサッチにクスクスと笑いながら、Aは食堂を出ていった

｢意外と面白いやつだったな……アイツ。｣

｢ていうかいつ皿投げたんだよ。｣

｢蛇にも噛まれるし、不憫だなサッチ隊長……。｣

｢｢それな。｣｣

その後、女ということもあり白ひげ海賊団の船員もすぐにAと打ち解けるのだった

そして数日後の夜、彼女の実力が判明する事件が起こることも知らずに…船は進む