毒蛇と天敵(マルコ落ち) (ページ4)

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あれから約何日経過したか不明だが、エースは海に落とされて100を超え……Aは伸されて500を超えていた

しかしタフになってきた二人に、白ひげやマルコ…ジャジャ丸に噛まれ続けるサッチや他の隊長たちは手を焼いていた

問題はAでもあった

エースは気配で分かるが、段々と気配の分からなくなってきたAを見つけるのが厄介になっていた

そんなある日、マルコが動いた

伸されてもすぐに起きるようになったAは何処にいるか分からないが、部屋に置いていたパンが無かったので近くにはいるだろうと思い…先にエースに声をかけようと思ったマルコ

常にエースに付きAが運んでいた食事は、いつの間にかマルコや他の隊長たちになっていた

いつも通りエースの傍に食事を置いたマルコは下を向く彼を少し見つめ、とりあえずそのまま去ろうと背を向けた

「……お前ら、どうしてアイツのことオヤジって呼んでんだ。」

立ち止まり、エースの元に戻ったマルコは嬉しそうに口を開いた

「あの人か……息子、と呼んでくれるからだ。」

その言葉に、エースは驚いて顔を上げた

そして頭上で気配を少しだけ揺らしたAの気配を感じとり、マルコは更に続けた

「俺たちゃ世の中の嫌われものだからよい……嬉しいんだなぁ………………ただの言葉でも………嬉しいんだ！」

幸せそうに笑うマルコに、エースとAは顔を伏せた

そんなエースにマルコはしゃがむと、Aにも聞こえるように少し大きめの声で話す

「お前ら、命拾いしてこんな事まだ続ける気かよい…そろそろ決断しろい！！今のお前らじゃ、オヤジの首は取れねぇ。この船を降りて出直すか……ここに残って…白ひげのマークを背負うか！」

その夜、エースはAを呼び出した

要件は2つ

朝まで喧嘩しよう、とのことだった

喧嘩に関しては断られてしまったが

『エースが決めたんなら……それでいい…………後ね…喧嘩じゃなくて組手だったら今度、引き受けるよ。ふふ…明日の昼食を賭けて！とかね。』

反対せずに、Aはエースの答えを受けいれた

そしてAはクスクスと笑いながらフードを深く被ると、エースの部屋を後にした

「……負けたら俺が飢え死にだな…絶対勝ってやる……！」

エースはそう言って、眠りについた

コンコン

「…随分早かったなA、もういいのかよい。」

マルコの部屋を訪れたAは懐から紙を取り出すとそれを彼に手渡し、服を脱いだ