毒蛇と天敵(マルコ落ち) (ページ3)

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「よう！随分と嬉しそうじゃない〜？俺っちのパンも美味いだろ？？て訳でAちゃ…イデデデデデデ！！！！」

声を掛けてきたのは4番隊の隊長、サッチ

今ではAの名前を呼んだだけでジャジャ丸に噛まれる不運な男だった

『ジャジャ丸、汚いからペッ！しなさい…ペッ！』

Aに言われ、大人しく離れたジャジャ丸はﾍﾟｯﾍﾟｯと血を吐き出す

「ぉぉぉぉおいてぇぇぇ……。俺っちの扱い酷くね？」

噛まれた手を涙目で抑えながら一人落ち込むサッチを無視して、Aはエースの眠る部屋へと再び戻った

「…女運ねぇな……俺。」

グスンと落ち込むサッチを、近くを通ったハルタやビスタがどうにか宥めるのだった

『おはよ……エース。』

部屋に入ると、ガバリと起き上がったエース

エースの顔はあまり宜しくなかった

「…………どのくらい寝てた。」

Aのパンをひと口食べ、エースはジャジャ丸を撫でながら彼女に問う

『…私は丸一日、エースは丸二日寝てた。』

彼女が悔しそうに言うのを見て、エースはグシャリと彼女の頭を撫で、何も喋らずに外へ出た

「よう！俺は……イデデデデデデ！！！！」

『ジャジャ丸！？汚いから(以下略)』

色々あったが、当たりの強いエースにサッチは容赦なく仲間を叩きのめしたこと

Aがマルコに敗れた事

サッチはジャジャ丸に警戒しながら、起きた事全てを話した

それに対しエースはただ悔しそうに下を向き、なにも答えなくなった

『……もうどっか行け。』

その様子を見て、Aはサッチの首元にナイフを当てて威嚇した

「おお、こわ…蛇に噛まれたくねぇし……邪魔者は退散しますよっと。」

ニヤニヤしながら去るサッチを睨んだ後、下を向いたままのエースをAは心配そうに見つめた

「……お前は、白ひげに入らねぇのか。」

顔を上げたエースの顔は少し、悩んでいる様な…複雑な顔だった

『ジャジャ丸も私も、エースの仲間のままだ。他の奴らは白ひげに…でも、エースが白ひげ海賊団に入るなら…………私も一緒に腹を括る。アイツの事も知ってもらわないといけないしさ。』

エースは悔しそうに拳を握るAの顔をフード越しではあるが何となく察し、彼女の手を握り歩く

互いの秘密を共有している二人は部屋に戻る

その後、二人は白ひげを討ち取るために何日も戦いを挑んだ

エースは白ひげに海に落とされ

何故かAだけは、マルコとサッチに阻まれ伸されていた