如くのキャラに愛されたい (ページ7)

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忠誠の印相馬和樹ページ7

｢……A、頼むから見せてよ…怒らないから。｣

『……ヤダ。』

自分の愛する女が刺青を掘ったと阿久津から聞いた相馬は、本当かどうかを確かめるべく、Aをジリジリと壁に追い詰め、少し困ったような顔をして彼女を捕まえる

Aは逃げようと相馬の足を狙うが、呆気なく抱き抱えられてしまった

｢見るだけだから……俺を信じて。｣

腕の中で暴れるAに沢山キスの雨を浴びせると、相馬は大人しくなり始めた彼女をベッドに座らせる

｢……殴らないでよ？｣

鼻をすすりつつ、相馬は俯いているAの服を脱がせていく

｢……随分、派手に彫ったね。ちょっと赤くなってるし、ちゃんと冷やした？｣

腹部に綺麗に彫られた狼と蛇は、狼の首に蛇が巻き付いていてとても美しかった

相馬が優しい手つきで撫でると、Aは恥ずかしそうに声を上げた

『………………私、元は暗殺者だから…んっ……。』

その先は、言わせまいと相馬の唇が彼女の唇を塞ぐ

彼女は元々暗殺者

ＲＫにいるようになったのは、怪我をして動けなくなっていた彼女を一目惚れした相馬が介抱したからである

怪我が治ってからは常に相馬にくっついていたが、周りからは敵視されていた

彼女なりの考えなのだろう

狼の意味は忠誠、蛇は相馬のことを意味していた

何故ならAはもう…相馬和樹……つまり蛇に絡め取られたのだから

｢俺のために……痛かったでしょ。｣

『……痛く…ない。……あっ。』

彼女の刺青にキスを落とし、ペロリと舐め上げた相馬は少し乱暴に自分の服を脱ぎ捨てた

｢……もっと見せてよ。｣

『……ん……ぁっ……！！……そ……ま…さっ……！』

まだ赤みの残る狼と蛇の刺青を撫でながら、相馬は彼女を愛でる

｢その忠誠の印…ずっと見せてよ。｣

その言葉を最後に、二人は深い愛の沼へと堕ちていった

〜後日〜

｢あれ、A…腹なんか出してて寒くねぇのか？｣

『別に？』

阿久津の問いに、嬉しそうに笑いながら……Aは出かける

｢相変わらず気紛れな愛人だよなぁ……相馬も手ぇ焼く訳だ。｣

彼女はＲＫのリーダー補佐……またの名を忠義の黒狼

そして……別名ヴァイパーウルフ

毒蛇(ヴァイパー)狼(ウルフ)

腹部の刺青から裏社会ではその名で通っている

それと……彼女のバックには相馬やＲＫが付いているので、迂闊に手を出すことはオススメしない