如くのキャラに愛されたい (ページ6)

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お前は生きなきゃダメだ黒岩満３／３ページ6

「で？なんでこの店にいるんだ。金がないならそうと言ってくれれば渡すのに。」

どうも皆さん、鬼こと黒岩さんにめっちゃ説教されております

雨宮 Aです

帰りたい…

『その…お金に困ってた訳じゃないの。ある調査を中村さんに頼まれて…その…断れなくて。』

「…そうか。」

俯く自分の隣に座り、溜め息を付きながら答える黒岩の顔を見れば…少し寂しそうだった

『…満さんに言ったら止められると思って言わなかったんだけど、やっぱり嫉妬……した？』

「………は？」

その顔やめて怖い

『ナンデモナ「可愛いお前が色んな男に触られているのを見て嫉妬せずにいろって方が…無理だろ。」…え、それってもしかして。』

期待を込めた眼差しで黒岩を見れば、顔を赤くして拗ねていた

「あぁ……嫉妬…したよ。」

『…可愛い……あ…っ！』

思わず言ってしまった禁句に焦ったAは恐る恐る黒岩の顔を見る

「帰ったら覚えとけよ。」

『お、お手柔らかに……お願いします…。』

その後、お店に事情を話して仕事を辞めたA
(すげぇ脅された)

酔いつぶれている中村たちはタクシーで帰して、黒岩と2人で家までの道を歩く

『……んふふ…ちょっと飲み過ぎちゃったかな。』

「ったく…。」

2、3日彼女に会えていなかったAが今、自分の腕に抱き着いているお陰で黒岩の顔は少し赤かった

『………どこにも…いかないでね。』

ふと寂しげに話したA

そんな彼女をチラリと見れば、黒岩は言葉に詰まった

｢…お前こそ、モグラには気をつけろよ。｣

涙を浮かべている彼女を抱き上げると、黒岩は足早に同棲しているマンションの部屋に入る

玄関の鍵を閉め、ベッドにAを押し付けた黒岩はネクタイを外そうと必死に手を動かす彼女を見ていた

『ふふ…満がいるから…大丈夫………でも…満さんが死ぬ時は…私も…いっ……しょ………………………。』

そう言って寝てしまったAを黒岩はキツく抱き締めた

｢…お前は生きなきゃダメだよ。俺は沢山人を殺してるし、一緒にいたらお前まで殺さなきゃいけなくなる……ただ…本音を言えば……俺はお前と…生きたいよ。｣

ボソリと言った言葉は、薄暗い部屋の中に消えた

翌日、朝から晩まで黒岩に可愛がられた雨宮 Aさんでした