如くのキャラに愛されたい (ページ2)

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馬鹿な女を愛した黒岩満※生存ネタ(ネタバレ注意&黒岩の罪が軽くなってます) ページ2

創薬センターで、黒岩の部下…雨宮 Aは彼を止めるべく単独で動いていた

「止まれって言われて止まるわけねぇだろ？」

すぐ近くで聞こえてきた鈍い音と海藤の声にAは駆けた

そして見えてきたのは警官たちに銃を向けられている上司であり…ずっと……探していた人

己の正体を明かし、愛していると告げて…いなくなってしまった黒岩満だった

「「雨宮ちゃん！？」」

彼女と黒岩の関係を知る八神と
黒岩のことを信頼している彼女には酷だと真実を知らせないようにしていた海藤
そしてその場にいるものは彼女が現れたことに驚いたが…黒岩は生野しか見ておらず雨宮が来ていることに気がついてはいなかった

そして今…彼が生野を手に掛けようとした時、Aは銃を撃って叫んだ

『もうやめて！！黒岩さん！！！』

「…ぐ…ぅ……！？」

彼女の撃った銃弾は、黒岩の太腿を貫いた

彼が倒れた拍子に落ちたナイフも遠くに蹴り飛ばした

それでも尚、動こうとする黒岩にAは震える手で銃を向けた

「はは……どけよ……A…殺すぞ……！」

「雨宮ちゃん！そいつから離れるんだ！！」

海藤は彼女の辛さを察して黒岩から離れるように叫ぶ

しかし渇いた声で、感情のない目で話す黒岩にAは銃を降ろした

『あなたは私を殺せない……だって…だってあなたは……っ満さんは私を……愛してるからっ！！』

そう言って、Aは銃を投げ捨てて黒岩に抱き着いて泣いた

「は……本当に…馬鹿な女だな…お前は……。」

降参だ…と黒岩は諦めたように笑い、泣いているAの頭を撫でた

『そんな馬鹿な女を好きになったのは…満さんでしょう？』

そう言って笑いあう二人の背後で、生野は注射器を取り出した

アルツハイマーによって、生野の人生も狂ってしまっていたのだ

その後、生野はアドデック9を自分に打って、そのまま帰らぬ人となった

それから…一連の事件は解決にはなったが警察内部からの逮捕者が出たことにより神室署は大騒ぎだった

黒岩と関係が深かったAも、暫く記者に追われた

それでも彼女は笑って過ごしていた

黒岩満と…また会えることを信じて

『お久しぶりです…八神さん。』

数年後、少し痩せた様子の彼女の名は雨宮改め黒岩 A

黒岩逮捕後、彼女は自ら警察を辞めた

そんな彼女の左手に見える指輪を見て、八神は黒岩に嫉妬した

早く出てこいよ…黒岩…