進撃の巨人調査兵団の牙 (ページ14)

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012 どっちsideやねんって思った方…正解！私も分かってないです！笑 …多分エルヴィンsideかなページ14

『うぁぁぁぁぁぁ！！！！』

叫んだところで目を覚ましたAは、エルヴィンに抱き締められていた

「落ち着け……呼吸を整えるんだ。」

エルヴィンの言葉に、過呼吸になりかけていることに気がついたAはエルヴィンの呼吸に合わせる

『…ふっ……う………』

「…！？すまん！嫌だったか…！？すぐ離れ………っ！！」

呼吸が整い始めた頃、涙が止まらなくなった彼女は慌てて離れようとするエルヴィンに縋り着いた

止めたくても溢れる涙

エルヴィンはこんなにも弱った彼女を見るのは2度目だった

雨の日の壁外調査で、巨人に噛まれながらも闘っていたA

とても見ていられなくて、リヴァイに止めるように指示を出したことも…

怪我をしていても動こうとする彼女を叱ったこともすべて覚えていた

その時の彼女は、エルヴィンの前では泣かずに雨の中でたった1人…部下の墓前で泣いた

決して人前で泣こうとしないのがAの性格の1つでもあった

そんな彼女が今、自分の前で泣いていて…とても小さく……そして弱々しくも見えた

「…ここには俺しかいない。泣きたいだけ…泣け。」

エルヴィンの言葉を聞いたAは、堰が切れたように泣いた

その後声が枯れるまで泣いたAは、エルヴィンの入れたホットミルクを飲んでいた

目は真っ赤ではあるが、だいぶ落ち着いた様子の彼女にエルヴィンは彼女の頭を撫でた

『…迷惑かけてごめんなさい。』

シュンとした表情で謝罪をしたAに、エルヴィンは内心吐血するも表情には出さず…気にするなと告げた

「今日はここに泊まるといい…俺はソファで寝る。」

エルヴィンの発言に、今更ベッドを占領していることに気がついたA

『いや、部屋に戻るよ！！エルヴィンだって疲れてるし…団長のベッド使う訳には…っ！』

「俺がそうしたいから言ったんだ。気にするな。」

どちらも譲らずに話が進まなかったが、折れたのはAが先であった

『………分かったから！分かったからそんな捨てられた犬の様な眼差しやめて！！？』

エルヴィンにはとことん弱いAであった

というやり取りをドアの隙間から目撃していたのはアレンだけだったとか(報告に来てた人)

まぁ…色々あったが、あっという間に日が経ち…

ようやく、壁外調査当日を迎えた

キャラ崩壊じゃねぇかよ