こんな特殊だとは聞いてませんけど！！！！？

一日に増えすぎやありませんか？？？ ページ9

うん。あの...うん、


疲れた。素晴らしく疲れたよ




上司(ハゲ)の言う通り定時を過ぎても帰らしてもらえる雰囲気はなく、現在時刻は22時


これでも頑張って早く切り上げてきた方なのだ。何時も通りのペースで進めていればきっと23時頃に帰路に居ることだろう


でもまぁ、いっても一時間程くらいしか差は無いがシャオロンさん達が待っているし、早く帰れるように頑張ると言ってしまったし




まあいい。早く帰ろうか自分の部屋が無事だと信じて










・










── ガチャ




ドアを開けて玄関へと入れば何やら騒がしい


大人しく待っていて欲しかったが、無理だったか



『た、ただいま戻りました〜…』



恐る恐る声を出してみれば、打って変わって静まる部屋


え、なになに怖いんですけど帰ってきちゃダメなやつでした？


取り敢えず状況把握をしたい。リビングに行こうと足を進めた



















...はずだったが、今私は床に倒れてる。正確に言えば何かに押し倒された



『な、なにが…』


???「ぁ、ほ、ホンマに、ごしゅｯ、ご主人様居るやん。おれｯ、おれな、ずっとずーっと呼ばれるの待ってたんやで？やっと、やっと会えた。んひ、うれし」


sha「ｯお前！ご主人様から離れろや！！」


kn「はいはいシャオロン、落ち着き」



目の前では翡翠色の瞳がギラギラと熱を帯びていて、その後ろではコネシマさんに押さえられてるシャオロンさんが居る




...この人ちょっと怖い、かも


てか、さっきまで居なかったよね？私が仕事にいる間に来たんですか、怖いんですけど
それに掴む力強すぎて手首痛い



『あの、手痛い...デス、』


sha「力加減も出来へんのかこのポンコツ狼！はよご主人様から手ぇ離せや！！」


kn「おうおうキャンキャン煩いのうシャオロン。耳でとるがな」



あっちではシャオロンさんが荒ぶってて、こっちでは押し倒してきた男がハクハクと声にならないのか口を動かしている

やっと話したかと思えば「ご、ごしゅじんさま、痛かった？おれ、ぁ、や、嫌いにならんといて」なんて瞳に涙を溜め乍懇願する彼に大丈夫ですから、とその涙を拭ってやれば彼の表情は途端に明るくなった



あぁ〜…やっぱ可愛いかも、この人



sha「ご主人様〜ｯ！大丈夫なん手痛い？てか彼奴に何処触られた？」


『だ、大丈夫ですから…というかその耳！何なんですか！！』



シャオロンさん獣耳あるとか聞いてない！
可愛くて困る！！()

説明されてもよく分かりません→←やっと会えたご主人様

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