4話 ページ5
「A！」
「…お姉…ちゃん？」
姉「何してるの！早く行こ！ご飯無くなっちゃう！」
私はお姉ちゃんに手を引かれて走る
母「あら、帰ったのー？手、洗ってらっしゃい。」
父「今日もいっぱい遊んできたかー？」
「うん！今日はね、お姉ちゃんと追いかけっこしたんだよ！」
姉「でも、Aったら私に追いつけないの！だからまだまだなのよ？」
「そんなことないもん！」
ああ、なんだか、幸せだ。夢を見ているような気分。
「ご飯ごはっ？！」
私は急に落とし穴に落ちた、急な浮遊感、落ちる感覚、空気がひんやり肌に伝わる
「ここは？」
母「あぁ…なんで…なんであなたが…」
父「目を覚ましてくれ…この島の跡継ぎになるのはお前だったのに…」
「お姉ちゃん…？どうしたの？？」
母「…どうしたのじゃないわよ！！！あなたのせいよ！！あなたのせいで…この子はっ…」
「え？」
父「お前が、興味を持って、船になんか近づかなければ…
お前は出来損ないだ。迷惑だ。なんのために生きてきたんだ！！！」
母「この子はアンタなんかを海賊から守るために…身を呈して…腹を突かれて、出血が酷くてこの有様よ！
どう責任を取るつもり？」
ああ、
そうだ、思い出した。
これはお姉ちゃんが死んだ日、
私のせいで、
お姉ちゃんが死んだ、
あの日。
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作者名：ハッシュドポテト令嬢 | 作成日時：2022年11月24日 11時
