8 玲視点 ページ9
それからいじめが起きた
標的は南さん
「…………」
逆らったらきっと生きづらくなる
だから、従う
「(頭良いってだけなのに、可哀想)」
そんな勝手なこと言われたくないだろうな
そう思ってた
でもある日
女「ｷｬﾊﾊﾊﾊﾊ！」
『…………』
女「調子乗ってるからこうなるのよ！」
『………調子乗ってんのあんたらでしょ』
女「はぁ？」
「………(反論しない方がいいのに)」
『ていうかそろそろうざい今放課後だしもう帰っていい？』
女「ふっざけんじゃないわよ！」
『ﾁｯ、うぜぇつってんだよ、いい加減黙れ猿』
女「ッ！？」
「…………ｯ！？」
「(なにこれ、怖い………動けない………)」
『………もういいでしょ？帰る』
それからいじめはピタリと止んだだけど変な噂は絶えなかった
『……………』
「！」
帰り道に南さんを見つけた時チャンスだど思った
周りに誰もいないから
「………あの、南さん！」
『…………何』
「えっとあの時はごめんなさい……」
『？いつの話』
「え？えっとあの、いじめ時の」
『………アンタいたんだ』
「そ、そこから？」
『だってあんた確かなんも喋ってなかったじゃん余程うるさくない限り覚えないし』
「そ、そうなんだ」
「(いじめって普通いじめっ子が忘れていじめられっ子が覚えるもんじゃないの？)」
『話は以上？』
「あ、うん」
『じゃ』
「うん、ばいばーい………？」
＿＿＿
先生「ということでよろしくね日ノ宮さん」
「はい………」
＿＿＿
「(………おっも!!!!)」
「(か弱い女の子に持たせる量じゃない!!!!)」
女「玲〜大丈夫？」
「うん大丈夫〜」
女「そっか〜……あ、そういえばさ」
「(いや手伝わないんだったらどっか行ってよ！)」
『………』
「(あ、南さんだ)」
『…………』
『…………(ﾋｮｲ』
「え？」
『何処まで？』
「え？えっと、準備室まで………」
『そう』
その時私はびっくりした、なんも言わず荷物持って一緒に行ってくれたから
「…………」
翌朝
「おはよぉ〜」
女「おはよー」
男「おはよー玲ちゃん」
「(ｽﾀｽﾀ」
「おはよぉ〜南さん！」
『………』
男女「「え？」」
『おはよ』
「！ねぇねぇ、その小説なぁーに？」
『………(ｽﾞｲ』
「……………へ〜こういうの読むんだいがーい」
『そう』
「はい、返すねぇ」
『ん……』
それからよく喋るようになってAの事がより分かるようになった
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作者名：風影 | 作成日時：2023年2月25日 13時
