7話 貴方視点 ページ8
『(さてと、まずは………)』
夢見「Aお姉ちゃん!」
『!』
『どした、夢見』
夢見「見て見て!お花!綺麗でしょ?」
『……そうね』
夢見「Aお姉ちゃんにあげる!」
『いいの?』
夢見「うん!」
『ありがとね』
『大切にするよ(せめて貴方“達”はそのまま知らないでいて)』
___
『…………』
陽無楼「!Aさん、そこで何してるんです?」
『なーんでも?』
陽無楼「………確か、石神千空ですよね」
『……えぇ』
陽無楼「あの、言いにくかったらいいんですけど……なんで、あの人の方に行かなかったんです?」
『……………………陽無楼』
陽無楼「はい?」
『千空と私って似てると思う?』
陽無楼「え……?」
『………白夜はね、私達は血が繋がってるって言ってくれたけどさ全然そんな気がしないんだ』
陽無楼「…………」
『……“兄さん”は人のタヒに涙を流せる、でも私は流さない、もしかしたら陽無楼や優里香がタヒんでも泣かないんじゃないかって思うとさ』
『自分が嫌になる』
陽無楼「!そんなこと………!」
『慰めはいらない』
『そういう人間だともう諦めた』
『ただ………少しでも誰かの役に立ってタヒにたい』
陽無楼「……………」
『……情緒不安定すぎてクソウケる』
『……先、帰っといて』
陽無楼「…はい」
ザッザッザッ
『………墓参り………かぁ』
『(生きてるって知ってながら律儀だなほんと)』
でもそのお陰で千空の作るものの予想が着いたのも事実
『………これでよしっと』
氷月「何をしているんです?」
『……なんだと思う?』
氷月「はぁ………貴方、そういうところは脳が熔けてますね」
『ハッ、どーも』
氷月「気付いているでしょうから言いますけど貴方も一応監視対象です」
『知ってるあの子らもだろ?』
氷月「えぇ」
『危害加えないなら何もしないよ』
氷月「そうですか」
『…………あいつが邪魔なだけ………』
『ただ、それだけ………』
___
陽無楼視点
夢見「ねぇねぇ陽無楼お兄ちゃんAお姉ちゃん知らない?」
「あ〜……Aさんは今忙しいみたいです」
優美「陽無楼くん、ごめんなさいね」
「いえ、大丈夫です」
夜月「あら、Aちゃんいないのね」
「!夜月さん」
夜月「陽無楼くん、Aちゃんにこれ渡しておいて欲しいのだけど」
「これは………?」
夜月「Aちゃんご要望の武器よ」
「……分かりました渡しておきます」
夜月「よろしくね」
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作者名:風影 | 作成日時:2022年4月30日 22時