被虐の呪術師【呪術廻戦】 (ページ3)

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ニページ3

　

　

「外部であろうと内部であろうと、不測の事態には変わるまい」

　

　

楽巌寺学長が嗄れた声で言った。夜蛾学長はすぐさま指示を出し、それぞれの配置に着く

　
　

『わ、私は何を…』

「お前はいい。無理するな」
　

学長にそう言われ、ヘタリとAは落ち込んだ。
ただでさえ力がないものだから、急な任務になどの対応は少々負担がある

　

準一級の称号もカロンが居なければ貰っているわけ無く、個人に見合わぬ階級がAの悩みであった

　

　

　

「…いいじゃないですか、彼女は皆が思うより強い」

　

すると冥冥がAの姿を見、片目を覗かせて呟いた。ニマリと笑った表情は、何とも言えない圧がある

　
　
　

些か気圧された夜蛾は、一つ大きな溜息を吐いて、また少し考えてから言った

　
　

「…A、お前も生徒の保護に向かえ。カロンから離れるな」
　

『あ…ありがとうございます、感謝致しますわ！』

　

「悪い、気を遣わせた」

　
　

カロンはAを雑に抱きかかえ、先に向かった五条や歌姫、楽巌寺の後を追った。

　