僕が君を (ページ22)

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「好きって…」

颯「ずっと好きだったんだ。関係を壊したくなくて言えなかった。」

「そんなの、」

好きって言われてもなんていったらいいかわからない。

私も好きだよ、っていったらいいの？

でも颯に迷惑かけたくない。

同じ気持ちなのに、

颯「俺は付き合いたいと思ってるよ。」

「それはできない。」

颯「どうして？」

「私は颯のこと好きじゃないから。」

颯「ふーん、じゃあさ、」

「？」

颯「どうして泣いてるの？」

「泣いてないっ、」

恋がこんなに切なくて苦しいものだなんて初めてしった。

颯に出会えたから知れた。

颯「さっきも…顔近づけたら真っ赤だったし。」

「そんなこ……！？」

そんなことない、

そう言おうとしたら唇を塞がれた。

甘くて深い口づけ。

「なんでこんな、」

颯「だから好きだって言ってるじゃん。」

「私は、いいところひとつもない。」

颯「あるよ。」

「それに…汚れてる。」

颯「汚れてない。そう思ってるなら俺が綺麗にする。」

「私なんかでいいの？」

颯「杏菜以外何もいらない。俺と付き合ってくれる？」

「こんな私でよければよろしくお願いします。」