九話「泣き上戸は昔話に弱い。」 ページ10
Aside
それから小太郎に沢山の
江戸の町を案内して貰った。
夜になって分かったのは、
…夜になると、かぶき町は顔を変える。
キャバクラにホスト、
沢山の人が行き交い、ネオンに輝く。
『…凄いな……!』
桂「…お上りさんがバレるぞ。」
『ふふっ…ねぇ、奢るから呑もうよ。』
桂「……少しだけだぞ。」
…何だか今日の小太郎は甘いな〜。
ーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーー
in居酒屋
桂side
『……なんで〜…俺ふられたの〜?……グス…』←
桂「…飲み過ぎだぞA。」
珍しい。
此奴が飲みに誘うのは滅多に無かった。
……2杯でこれだからな。←←
『……っ…ヒック……っう〜…』
桂「大丈夫か?ほら…水飲め。」
『ん…ありがと〜…』
…何故、銀時に振られたのか……。
…俺には少し…分かる気がする。
………此奴は…Aは、
『……。』
…松陽先生に…何処か似ている節がある。
『……さびしいよ……』
……銀時よ。
お前は本当にそれで良かったのか?
確かに酷だろう。
他でもないお前が…直接手を下したのだから。
……Aがお前を憎んでいるとでも?
『……っ…。』
……ならば何故こんなにも、
Aは辛そうなんだ。
………はぁ…。
桂「お前達は本当に手がかかる…。」
…先生…この不器用達を、
どうやってまとめていたんですか?
ーーーーーーーーーーーーーーーー
in桂の隠れ基地
Aside
『……ふぁ…っ…?』
……あれ…ここ何処だ…?
桂「…起きたか。」
『!…小太郎……俺…何してたっけ…』
桂「昨日、貴様が呑もうと誘ったではないか
…覚えていないか?」
『…そういえば……うわ〜……。』←
桂「……これからどうするつもりだ?」
『………もうちょっと江戸に居るよ。』
…早く旅立つものだと思っていたが、
『……。』
……相当、拗らせているらしい。
桂「…此処に好きなだけ此処に居ればいい。」
………見守ってやるか。
十話「価値観など人それぞれとしか言いようがない。」→←八話「思い出すは松の影。」
12人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:珀 | 作成日時:2024年3月14日 22時