三十五話｢何でも名前付けちゃうと愛着が湧く｡｣ ページ36
Aside
俺らが各々の名前で可愛がっていると､
銀時が銀雨を連れて行ってしまった…｡
お登勢｢あっちょっと何処連れてくんだい！｣
『責任逃れはいけませんって
先生に言われたろー！』←
新八｢あの野郎…また捨てに行ったのか？｣
神楽｢させるかー！｣
？｢あの〜すみません…｡
少々お尋ねしたいことがありまして…｡｣
『？…どうかされましたか？』
声を掛けて来たのは､
困った表情のお爺さんだった｡
？｢この娘を見かけていませんか？｣
お爺さんから渡されたのは､
髪を結んだ､綺麗な娘だ｡
『俺は見た事ないですね…｡』
新八｢僕も無いですね｡｣
神楽｢私も無いヨ｡｣
『…あっお登勢さんとキャサリンさんは？』
顔も広いから知ってるかも……
キャサリン｢知りませんヨコンナ娘｡｣
お登勢｢…悪いけど､私も知らないねぇ｡｣
橋田｢不躾に申し訳ない…私は橋田賀兵衛
と申します｡｣
新八｢橋田賀兵衛って…あの財閥の…？｣
神楽｢財閥？｣
新八｢ほら､ここからも見えるでしょ？
あのでっかい建物！｣
おー…相当でかい財閥らしい｡
何でも､橋田さんが言うには…
孫息子がその写真の娘に拐かされた
可能性が高いそうで…｡
お登勢｢奉行所へは？｣
橋田｢それが…何分この立場なので､
あまり大事にしたくないんです｡｣
お登勢｢そんな事言ってられないんじゃ…｣
確かに…何か不都合でもあるのか？
？｢あの〜…すみません｡誰もいない
んですか？｣
お登勢｢こっちだよ｡何か用かい？｣
『……あ｡』
それは正しく､橋田さんが捜していた
写真の娘だった｡
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ーーーーーーー
娘｢っ辞めて！離して！｣
その娘が護衛二人に腕を掴まれている｡
『……｡』
…過剰だろ｡女性だぞ？
橋田｢この性悪女が！勘七郎を何処に
やった…！｣
娘｢……っ｣
橋田｢っこの女…｣
…！
ーｸﾞｲｯ
咄嗟に橋田さんの腕を掴んだ｡
『落ち着いてください｡相手は女性ですよ｡』
……暴力は駄目だ｡
橋田｢！…ついカッとなってしまって…
……ですが､ここからは家族の問題…お手数を
お掛けしてしまい､本当に申し訳ない｡｣
お登勢｢……｡｣
何だろう…あの目､何を考えているのか｡
穏やかなもんでは無いな｡
神楽/キャサリン｢あああ！！？｣
お登勢｢どうしたんだい？｣
神楽｢さっきのジーサン､
これ落としてったアル！｣
……っ…銀雨！？
三十六話｢似てるからって親子とは限らない｡｣→←三十四話｢責任転嫁だけはやめておきなさい｡｣
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作者名：珀 | 作成日時：2024年3月14日 22時
