十五話「利口じゃ恋は動かねえ。」 ページ16
Aside
ー俺は相談料として、気持ち程度だが
飲み物と煙草を買った。ー
長谷川「良いのかい?助かるぜ……。」
取り敢えず近くのベンチに座って、
長谷川さんが、受け取った煙草に火をつける。
吐き出す煙が…青空に溶ける。
長谷川「んで…どーしたんだよ。」
長谷川さんの煙草を吸う姿に触発されて、
……俺も久々に煙草買ってみたけど、
『…………ふぅ……』
案外、吸えるもんだな。
またハマりそうだ……。
『…抱かれたから…勝手に付き合ってるって
思い込んでたら其奴はそう思ってなくて、
ぶっ叩いて逃げて来ました。』
長谷川「……浮気か?」
『……記憶喪失になった其奴を抱き抱えて
逃げるような女が、其奴の寝室に居たんです。』
……きっと…銀時が好きなんだろう。
…昔から………そういう、
"銀時に対しての好意"は、
銀時よりも分かっていた。
ー俺は煙草の火を消した。ー
『……其奴の事……信用してるのに……。
……待てなくて……。』
……女の子といた方が……銀時の為、
……そんな事を今も考えている。
長谷川「……其奴…ずっと待てが出来る
利口な奴なのか?」
『……え?』
ーギュッ…。
坂田「っ…何処まで逃げてんだよテメェは!」
『……っ…銀時…』
坂田「っアイツはストーカーで、
付き合ってるのかって聞いたのは……
……確かめたかったから、その…//」
……この言葉を聞く為に……。
『……ごめん…叩いちゃった……。』
……随分、俺は遠回りする。
坂田「…俺から離れんな。」
『…うん…///』
ーグイッ
『?!///…っ銀時…っ俺、重いから…///』
おっお姫様抱っこされちゃった……!
ぜっ……絶対重いじゃん俺…!!
坂田「うるせーよ…また迷子になったら
困んだろ///」
『/////』
し…心臓が……爆発しそうで、
……銀時の心臓もいつもより速くて……。
『……////』
ーチュッ…
ほんと…好き過ぎる。
坂田「!///…ったく…可愛い事ばっか
しやがって…///」
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長谷川「お互い…天邪鬼だねぇ。」
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作者名:珀 | 作成日時:2024年3月14日 22時