己を終えるまで。[ヒロアカ×呪術廻戦] (ページ48)

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46話ー過去編②ーページ48

Aside

父の家は､とても大きかった｡

呪術師は給料良いのかな…。

父が言う事には､

俺には姉がいるそうだ｡

とは言っても､姉とは面識もないし､

俺と同い年……つまりはそういう事｡

……従者の人も沢山いた…｡

ずっと1人だった俺には､それだけでも

少しきつかった｡

寝る時ですら監視されていて､

何かする度に文句を言われる。

…誰一人､俺を人間として

見てくれない｡俺は怪物なのだろう。

ひそひそとこちらを見て喋る声｡

…睨みつける目｡

父の罵倒｡御札がびっしり張り付いた部屋｡

……自分を救おうともがいていた時､

また……その人は俺の前に現れた｡

五条｢高専においでよ～｣

『っ…俺……雄英に行きたい…』

姉｢まだ言ってるの…？
…ヒーローになれる訳ないでしょ？
呪われてるし無個性じゃない｡｣

それが､姉に喋りかけられた

初めての言葉だった｡

『………｡』

……でも…本当にその通りで｡

…っ俺……俺…………。

ーｷﾞｭｯ…

『！』

五条｢君〜何考えてるか分からないけど､
勘違いしてない？笑
ヒーローなんて生温い｡Aは
ヒーローよりもっと強い呪術師に
なるから。弱いお前に喋ってねぇよ。｣

姉｢っ…！…っ！！｣

姉は何も言わずに顔を真っ赤にして､

自室に戻って行った。

少し……スッキリ…した…。

五条｢…A｡来るよね？｣

『五条せんせー…』

……俺は五条せんせーにしがみついた｡

五条｢…！｣

『俺…！…っ強く…なるから……見てて？』

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『………あ……朝になっちゃった｡』

過去の事を思い出してたら､

朝になってしまった｡

ー…ｶﾞﾁｬｯ…ｶﾞﾁｬﾝｯ…!

『……あーあ…溢れてる……｡
……いただきます｡』

乱雑に置かれた美味しくない朝食を､

急いで食べて､

また鉄分を取りながら､

高専に逃げるように向かった｡