31話 ページ33
Aside
お風呂に入って､着替えて
近所のスーパーに来た
『………今日は特売日か…｡』
……何買おうかな〜｡
作る気にはならないな…。
切島｢ん？おぉ！Aじゃねぇか！｣
……………あぁ…｡
『……っ…鋭児郎君……買い物…？』
………もう…ダメだ｡
切島｢おう！………？…A？｣
ーｶﾞｸｯ…
一気に力が抜けて､
その場にへたりこんでしまった。
切島｢！！…A……大丈夫か？｣
『……っもう……無理………｡』
しがみついた。
…そばに居て欲しくて…不安で…。
切島｢……取り敢えず､ここ出ようぜ｡｣
その後､買い物もやめて､
1番近い俺の家に向かった。
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『………｡』
切島｢っ…A……これは…｡｣
部屋の惨劇を見て､唖然としていた｡
タバコの匂いに､事後の匂い…｡
……気持ち悪いよな…｡
…また……吐き気がしてきた…。
『…ぅ……実はね』
今まであったことを全て話した｡
……包み隠さず…全てを｡
切島｢……そうか…｡｣
隣で､そっと聞いてくれた。
鋭児郎君は､優しい人だ…
それにつけ込んで……俺は…。
『……ごめん…引いたよな……｡』
……何してんだ……｡
切島｢…引くわけねぇだろ…｡
……A｡素直に言ってくれて
ありがとな！…次から､俺のところ
に避難しに来い！いつでも待ってっから！｣
ーｷﾞｭｯ…
…その温もりが､優しさが､
……安心して…嬉しくて……｡
『！……っ………ふ…っ……ぁ……｡』
鋭児郎の腕の中で､
涙がぽろぽろと､
死ぬまで出るんじゃないかって
言うくらい泣いた｡
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それから､鋭児郎が自分で買ったものを
お裾分けしてくれた…けど…
『無くなっちゃうよ？』
…流石に迷惑だろ…。
切島｢いーんだよ！また買えば！
食べてないんだろ？｣
『……イケメンだ』
しまった！つい口に出た！
切島｢！///…っはは//ありがとなっ//｣
……何か…癒された…。
切島｢それじゃあな！｣
ーﾎﾟﾝﾎﾟﾝｯ｡
頭に触れる鋭児郎の手｡
……この手､温かくて好きだ｡
『…うん…鋭児郎ありがとう…｡
助かった…｡』
切島｢どーいたしましてだぜ！
…次からは俺にもっと頼れ！｣
『…！……うん…！//』
……呪いなんてなかったら｡
…俺が普通の人間だったら…。
……時々、つい弱気になってしまう｡
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作者名：珀 | 作成日時：2021年6月21日 20時
