己を終えるまで。[ヒロアカ×呪術廻戦] (ページ4)

今日:96 hit、昨日:124 hit、合計:90,939 hit

3話ページ4

Aside

ーｼｭﾀｯ…

『……っ…ギリセーフ…』

骨折はしなかった…！偉いぞ俺！！

…"血"も出たしな｡一石二鳥だ｡

『…(近付いて、呪霊だけに触れる…！)』

ー決まった｡

『……っ赤血操術！華…！！』

ー呪霊は身体中に花模様が入り､

倒れて消えていった｡

『……大丈夫？』

？｢…っ……大丈夫…ｺﾞﾎｯｺﾞﾎｯ…｣

額や首に痣と切り傷が……、

もっと早く来てたら……｡

『大丈夫じゃないよな……ちょっと
待ってて…』

近くにあった尖った石を､

腕に突き付け、血を出す｡

？｢ちょ…っ！？…アンタが傷付いて
どーすんだ……｡｣

自分のハンカチを出して、

血が出る所を押さえてくれた。

……優しいな｡

『……遅れて…ごめん…』

ー深い切り傷に血を垂らした｡

『……｡』

忽ち、紫髪君の傷は全て治る｡

……俺の血は…強力なんだな…｡

気持ちが悪い｡

…助けた人達には､そう言われてきた｡

俺だってそう思う｡

……でも､例外はたっくさん居たんだ｡

だから…生きるだけ､生きてたい｡

？｢……！！…傷が……治った……？｣

まぁ…びっくりするよな｡

『…立てる？』

微笑んで手を差し伸べる。

？｢…あぁ…っ…ありがと…う…｣

『！…気味悪がらないんだ…｡』

嬉しくなって、つい言葉が先に出てしまう。

？｢俺にも分かるから…俺は心操人使だ｡
助けてくれて､ありがとう｡｣

そうやって心操君は悲しそうに笑った。

……どうしたんだろ｡

『そう……俺は小野寺A｡
心操君はヒーロー志望？』

心操｢！…あぁ…。｣

『凄いよなあ…自分だけの個性持ってたら
悪い事しようと思う人がいるこの時代にさ､
人を助けたいって…進んで思ってくれる人が
居るって｡』

心操｢………｡｣

あっけらかんとして､口が開いている。

『そろそろ戻んないと…
先生には呪霊の事言っとくから！
安心してね心操君ー！』

あ…そうだ！

…これだけは言っとかないと…！！

『…心操君ー！！』

心操｢……！…えっ…？｣

『俺！心操君がトップヒーローに
なるの待ってる！』

ーきっと心操君はなる｡

強く､優しいヒーローに。

心操｢……！………///｣

……俺は､信じてるぞ｡