16話 ページ17
Aside
吉野｢……っ…本当に…ごめんなさい…｡｣
『…大丈夫……大丈夫だから｡』
抱きしめて､微笑みながらそう言う｡
そのまま走って､
少し離れたところの茂みに隠れた｡
吉野｢っ…俺……｡｣
……何だろ……！？
…額の傷……タバコのあと……？
『…その傷……ちょっと見せて｡』
何で…こんなに…………｡
…………｡
吉野｢……っ…｣
『……大丈夫｡もう､大丈夫だから｡』
その傷に血を垂らした｡
忽ちに治っていくけど､
順平君の心の傷は消えない……｡
もどかしいね｡
吉野｢っ………悠仁君…は…､
大丈夫ですか…？｣
『大丈夫｡死んでも蘇ってくる
ような奴だぜ？』
吉野｢っ…はい…｣
『心配？…でも､そろそろだと思うよ｡』
虎杖｢…っおっす！｣
聞き馴染みのある声が聞こえる｡
……っ…生きてた……｡
吉野｢…っ……虎杖君…僕…！
怒りで我を忘れてた…止めてくれて
本当にありがとう…｡｣
今はもう安堵しかなくて…｡
虎杖｢ん…俺…何も出来なかった…｡
…順平…一緒に強くなろうぜ！｣
俺のした事は無駄じゃないんだと思えた｡
吉野｢…うんっ！｣
この感じ……高専はいるのかな？
順平君にはいい人に囲まれていて欲しいな｡
……って言うか……さらっと登場しやがって｡
……やべ……泣きそ……
五条｢おまたせー♬︎｣
『………おい五条｡』
この人のおかげで涙引っ込んだわ｡⟵
俺は…！まだ…！！
五条｢えっ…？///やだっ何///｣
怒ってんだよぉぉぉ！！←
『何なんだあの制服は？！
趣味押し付けてくんなよ！！』←
五条｢えぇー？そんな気に入ってくれた？｣
にやにやしてる……うわぁ……｡
『…もう無駄だ……この人に日本語は
伝わらない常識もない…呪術師おしまいだ｡』←
あー！やってられなーい！！
『…悠仁！！』
虎杖｢はいっ？！｣
『……っ…生きてんなら､何か言えよなあ！！
…次死にそうな時は…言えよな……………｡
ぜってぇ死なせてやんねぇかんな！！』
あーあ｡
誤魔化そうとしたのに｡
結局俺は涙が止まんね……｡
虎杖｢！…ごめん…｣
『っ……許すの今回だけな｡
……また…高専戻ったら話そう…順平君も｡』
吉野｢…はい！｣
五条｢悠仁の事は｣
『他言厳禁だろ？分かってんだよ！』←
一生忘れねぇあの件は…｡
………あーあ｡
止まんねぇなあ……｡
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作者名：珀 | 作成日時：2021年6月21日 20時
