雪の子女の子 (ページ20)

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僕のヒーローページ20

ラウールside

｢ラウ～こっちおいで～～｣

笑顔で僕の名前を呼ぶお姉ちゃん。

いつも僕の事を気にかけてくれる大好きなお姉ちゃん。

そんなお姉ちゃんとの昔話を少しするね。

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突然決まったSnowManへの加入。

Jrが好きな人なら誰もが知っているような大先輩グループ。

歳も一回り近く離れてるし、歴だって比べられない

でも僕はチャンスを逃したくなくて加入したいと申し出た。

SnowManの皆、一緒に加入する事になった向井くんも目黒くんも凄く優しくて暖かい人達だった。

でも練習すればするほど自分が分からなくなって、

与えられたセンターっていう立ち位置がプレッシャーに感じて

どんどん自分が思い描くパフォーマンスが出来なくなって行った。

ただでさえ僕は20時までしか練習出来ないのに…

ファンの方の前に立つのが怖い

こんな僕がセンターに立つことなんて誰も望んでない

そんな事思いながら今では毎日のように休憩中はこの階段で泣くことが日課になってた。

｢おっ。ラウちゃんみーけ！！｣

そんな時Aちゃんの声がした。

ラウ｢Aちゃん、ごめんなさいもう休憩おわりですか？戻りますね！｣

なんて強がってなんにも無かったように笑顔で振り返ると、Aちゃんは優しく笑っていて

｢ラウ。…………おいで？｣

って手を広げてくれていて、

気づいた時にはAちゃんの腕の中で泣いていた。

ラウ｢Aちゃん、怖いんです皆の前に立つ事が…SnowManのファンの方は優しいって分かってるけど僕みたいなのがセンターに立つなんて誰も望んでない｣

Aちゃんは小さく相槌を打ちながら僕が全部吐き出すまで静かに話を聞いてくれた。

ラウ｢ダンスだって思うように行かないしこんなんじゃ認めて貰えない｣

｢ラウ。辛かったねごめんね1人で抱え込ませて。もっと早く来てあげればよかったね｣

泣きやめない僕の背中を規則的にポンポンとしながらAちゃんは、

｢ラウちゃん、良く聞いてね｣

と話し始めた。