7話。 ページ9
「俺は、あんたを守る為に
────未来から来たんだ。」
嘘だとは思うが男の眼が嘘を言っているようには見えなかった。
『……はあ?っ何言って、』
「本当なんだよ。俺は3年後から来たんだ。
3年後あんたは
死ぬんだ。」
『……え……』
「その時俺は後悔した。
あんたを守れなくて後悔した。
だから、3年後から来たんだ。
もう何回もタイムリープしてる。
でも、駄目なんだ。
何回やってもあんたを救えないんだ。
あんはは毎回、俺を置いていくんだ。
でも今回は、うまく行きそうなんだ。
あんたが生きてくれそうなんだよ。
お願い、信じてよ。」
男の眼から逸らせなかった。
動きを封じられてるみたいに
身動きが取れなかった。
『…え、何言って…。無理。そんなの……信じられない。』
だって、ありえない。
タイムリープなんて
漫画じゃあるまいし
そもそも
お前が私のためにそこまでする義理なんてないだろ
なんで、』
「あんたが好きだから。」
『……は……?』
「ずっとあんたのことを見てた。
気づいたら目で追ってて、話せなかった。
覚えてない?
俺たち、会ったことあるんだけど。」
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作者名:立花 花泣 | 作成日時:2017年3月4日 8時