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6話。 ページ8
肩が大きく上下する。
「なんでそんなに助けて貰うのを嫌がるわけ?
楽になるんだから助けて貰えばいいじゃん。
一人じゃ何も出来ないくせに。」
『っ』
頭に血が上るのが自分でもわかった。
『なにも知らないくせに
知ったような口きくな!』
私は男の胸ぐらに掴みかかった。
男は全く動じずに私の眼から眼を逸らさない。
『私のこと何も知らないくせに!
この痛みも分からないくせに!
知ったような口きくな!』
「知ってるから言ってんだろ!」
男の剣幕に思わず引き下がる。
『っ、は、何いきなり、そんなわけ、』
「確かにあんたの痛みを
俺が直接感じている訳じゃない。
だけど俺は心が読めるんだ。
あんたがどれだけ苦しんでるか
痛がっているか
全部わかるんだ。」
男は私の眼を真っ直ぐ見る。
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作者名:立花 花泣 | 作成日時:2017年3月4日 8時