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4話。 ページ6

男は私の瞼に手をあてた。


『っなに、』


抵抗しようとするが


その間もなく意識が遠のく。



『っ』


男が口角を上げたのを最後の景色に




私は意識を手放した。




────────────
─────
──



『……っ』


目が覚めた。


あたりを見渡すと


机と棚とベットしかない殺風景な部屋だった。


生活感がないとはまさにこの事だ。


よく見ると私はベットに寝ていた。



起き上がるとベットが鈍い音をたてて軋んだ。




状況がよく理解できず


ぼーっとしているとこの部屋のドアが開いて


さっきの男が入ってきた。



「あ、起きた?」


『……拉致』




「拉致じゃないよ。助けたんだけど。」




『頼んで無い。ほっといてって私は言っただろ。』

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作者名:立花 花泣 | 作成日時:2017年3月4日 8時

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