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2話。 ページ4

《助けてあげる》


そういった男は、にやっと笑った





でも信じることなんてしなかった。


できなかった。






助けるなんて、出来るわけがない。




きっと君も助けると言っておいて

そんなことできないのだろう。




だったら私は初めから









誰の手も借りずに生きていく。









『助ける?』



「うん。」



『どうせ嘘なんだろ。』


私は壁に体を預けながら言った。



「本当だけど。」


男は口角を上げる。



『じゃあ、聞くけど、助けるってなに?


私をどうすんだよ。助けるってなにをするわけ?


もういいから、ほっといて。』




「んー、それは無理。」




『……ほっといて。』



「だから無理、」



『ほっといてよ!!!!!』


叫んだからか、私の方が荒々しく上下する。




『お願いだから、……ほっといて。』



「……無理。」


『っ、なんで、』



「助けててって聞こえたから。

あんた、助けて欲しいんだろ?」




『……助けなんていらない。』





「ふーん。でもあんたこのままじゃ、死ぬよ?」

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作者名:立花 花泣 | 作成日時:2017年3月4日 8時

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