10話。 ページ12
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「Aー、行くよー」
『あー、もうちょい待って!』
「無理」
『うわケチー』
「嘘だよ、ほら早くしな。」
『…………、よし、おけ。行こ!』
「はいはい。」
あれから1年。
私はカルマの家に住んでいる。
学校の先生には訳を話した。
親は捕まった。
カルマの心を読む能力も私が幸せになるにつれて
どんどん薄れて行った。
タイムリープの笛はいつのまにか使えなくなってしまっていた。
本当にカルマには感謝している。
あの時なんどもなんどもタイムリープして
私を救ってくれて、おかけで今はこんなにも楽しい。
『なあカルマ』
「んー」
『……あのさ、ありがとな、色々。』
「え、なにいきなり。珍しいね」
『そういうこと言うならもう2度と
お礼なんて言ってやんねー』
「ごめん嘘だって。」
『ほら、今日でカルマん家に住んで1年だろ。
だから、言ってみただけ』
そういった後になんだか急に恥ずかしくなり、照れ隠しに走る。
『ほら!遅れるよ!』
「え、はや!」
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作者名:立花 花泣 | 作成日時:2017年3月4日 8時