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5話。 ページ7

『ただいま!』



「おかえりーAちゃん!今日も学校楽しかった?」




『うん!』




家族がいなくなってからは父の妹の家族と生活をしていた。



その家族は暖かくてとても優しかった。




だからこそ苦しかった。






家族は全員、殺人鬼に殺された。




手術をして助かったのは私だけだった。




私だけが幸せに生きていていいのだろうか。






母や父や兄は私のことを恨んでいないだろうか。







私は幸せになっちゃいけないのだ。






死ななくてはいけないのだ。






自分で死ぬことも考えた。



だが、しようとすると頭の中で



【死んではいけない】




と自分が言うのだ。



死にたいのに死ねないのだ。







おねがい。





誰か。






誰か殺して。

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作者名:立花 花泣 | 作成日時:2017年2月26日 5時

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