Titanic (ページ7)

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その時＿

後ろから誰かがこちらへ走って向かって来る足音が聞こえ次に「ルナ！」と叫ぶ声も聞こえる。声だけで分かる！ジャックだ！ジャックが来てくれたんだ！

『ジャック！！！！！助けて！！！！』

ジャックは私の体を支えて後ろに引っ張る

ジャックの助けもあってなんとかローズを引き上げることができローズを助けることが出来た

ローズは横たわり、息を切らす

「どうしたんたんだ？！」

騒ぎを聞きつけたのか船員が何人かこちらへやって来る

船員は私とローズそして、ジャックを見た後、大声で「その2人から離れて、そこに立て！」とジャックを怒鳴った

「警備主任を呼んでこい！」

確かにこの状況、ジャックが上流階級ローズを襲い私が止めている状況にも見えなくはない…

このままだとジャックが無罪で捕まってしまうと思った私は息を切らしながらも声を上げる

『ちょっと待って！』

「ん？どうした？君はこの男の味方か？それとも止めようとしていただけか？」

私はジャックが助けに来てくれただけだと言うことを船員に説明する

説明をしている時だった昼間スケッチをしている時にローズのことを迎えに来たローズのフィアンセであろう男性がやって来た

ローズのフィアンセはやって来るなり私の顔をじっと見詰めて目を見開く

「ローズ、こちらの女性は？」

「この方は私の命の恩師なのローウェルさんと言って…」

『A・ローウェルです』

「キャルドン・ホックリーだ」

ローズのフィアンセ、キャルドンは名前を名乗ると私の手の甲に口付けをする

口付けをした瞬間、ジャックは顔を顰めローズは驚いた顔をしていた

当たり前だ、だってこの人はローズのフィアンセでありながらローズの目の前で上流階級でもない私の手の甲に口付けをしたのだから

「私が、馬鹿だったの手すりから身を乗り出して滑って…下にあるアレを見ようとしたのよ

あの…え～と…あの…アレよ、え～と…」

「スクリュー？」

「そう！スクリューよ。そしたら、滑って海に落ちそうになったところをこちらのローウェルさんが助けてくださったの

でも、ローウェルさんの力だけじゃ足りなくて、そこにこの方が駆けつけてきて助けて下さったの」

ローズは、そう言ってジャックを指しキャルドンにあったことを説明をするが本当の事は言わずに嘘をついていた

「今の話の通りか？」

「ああ、大体、そんなところだ」