Titanic (ページ18)

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パーティも終わりジャックは疲れ客室に戻ると眠りについていた

しかし、私はキャルドンの言った” 明日の明け方、一等客室のウッドデッキで会おう”という言葉が忘れられず眠れずにいた

自分のつけている腕時計を見渡す。もう4時半を指していた

丁度、明け方…行くべきかな…だけど…

一等のデッキなんて行ったところでどうせ船員がいて三等の客が入るなんてできないじゃない…眠れないし外の空気を浴びに行くついでに行ってみようかしら…

そう思った私はベットから立つと外へ出ると一等室のウッドデッキへと向かう

やはりそこには船員がいて私はすぐさま止められる

「三等の客か？悪いが、こからは三等の客は入れないことになっている。お引き取り願おう」

『分かったわ…戻る…』

私がそう言いかけた時、後ろから突然声がして私は驚いた

「彼女は私の連れでね、通してあげてもらえないか？」

『ホックリー…』

「失礼しました。どうぞ」

.

Aとキャルドンは自分たちの声が船員に聞こえないところまで移動すると2人きりになる

流石にこの時間には人もおらず本当に2人きり…

流石にこの状況にAは1等のデッキへ来たことを後悔した

「こんな時間に呼び出してすまないな」

『いいえ、ところでホックリー貴方ずっと外で待っていたの？私が来るまで』

「ああ」

『そう、悪いけど話なら早く終わらせてくれないかしら？』

「これを君に渡そうと思ってな」

そう言うとキャルドンは手に持っていたいかにも高級そうな箱を開けるとそこにはネックレスが入っていた

『…これって…』

「ダイヤモンドだよ、56カラットでルイ16世が身につけていた…名前は…」

『これを渡して私にどうしたいの？貴方、元々はこれをローズに渡すつもりだったんじゃないかしら？』

「っ…」

『話したかったのはそれだけ？悪いけど私は宝石なんかじゃ動かないわ。それじゃあね』

そう言うと私は立ち去って行こうとするがキャルドンに腕を掴まれる

『離してよ』

「君がこれを受け取るまでは帰さない」

『私、しつこい男は嫌いよ。離してもらえる？』

「昨夜、ローズと一緒にパーティに居ただろ？もしローズに手を出されたく無ければ受け取れ」

『っ…なんで知って…』

「ラブジョイに監視させていたからな、ローズがどこへ行ったのか」

『ローズは貴方の召使いなんかじゃないわ！貴方の妻に当たる人よ！それなのに貴方何を考えているの？！』