Stranger Things (ページ42)

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「抜歯手術5秒前！」

トロイは仲間のそんな言葉聞きもせずにカウントを始めた。5、4、3と…

『マイク！飛んじゃ駄目！』

「2！」

「マイク！」

「1！」

1とトロイがカウントした時＿マイクは本当に崖の上から飛んでしまった。トロイの仲間が私を羽交い締めしていたのを離してくれると私はすぐさま崖の方へ向かう

お願い、無事でいて…！

マイクが飛んだことには流石にトロイも驚きAの後ろから走ってきた

しかし、マイクはなんと空中で動きが止まっているのだ。そして、なんとそのまま…空目掛けて上にあがってくる。こんなこと出来るのはただ1人…

顔を横に向けるとそこにいたのは、見慣れた坊主頭の女の子…エルがこちらへ向かってきていた

エルは首を横に折るとトロイは痛がりながらその場にしゃがんでしまった

「腕を折りやがった！」

「行って」

「逃げるぞ、走れ！」

トロイ達はそう言うと走って逃げてゆく、それを見たダスティンはトロイ達を煽るようにこう言った

「すげえ、友達がいるんだ。戻ってきたら彼女が殺すぞ。さあみろ、クソったれ！この子が殺すぞ！」

ダスティンが後ろでそう言っているが、私はエルの表情に目がいった。なんだかとても苦しそうで何かに耐えているような…

『エル…？大丈夫？』

私がそう訪ねるとエルはその場で鼻血を出して倒れてしまったのだ。私とマイクは倒れたエルの元へ向かうと泣きながら謝るエルの姿…

「マイク、Aごめんなさい…ゲートは…私が開けた。怪物は私…」

『エル…謝る必要ないわ』

「そうだよ、君は怪物じゃない。僕を助けてくれただろ？命の恩人だ」

そう言うとマイクはエルに抱きしめる。私とダスティンも後ろからエルを抱きしめただエルが戻ってきてくれた喜びとこの4人の暖かさを感じていた＿

「子供らを発見、帰宅中です」

その後、私たちはマイクの家へ自転車を押しながら向かっていた。その様子を見られていることにも気づかずに…