Stranger Things (ページ41)

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「よお、カエル顔、歯抜け」

トロイは手に刃物を持っていて気持ち悪い笑みを浮かべながらそう言った

『トロイ…』

「おー、お姫様もいるじゃねぇか」

「マズい、逃げよう！」

ダスティンは自転車を捨ててその場から走り出す。マイクは私の手を取ると走り出した

「逃がすもんか！」

そう言いながら追いかけてくるトロイ達に恐怖を感じながらも私はマイクに繋がれた手の暖かさを感じトロイ達から逃げてゆく

『マイク待って、息が…！』

「止まるな、走り続けて！」

しかし、目の前からトロイの仲間が現れ私たちは囲まれてしまう。足元にあった石や木の枝を拾うと構える

当たれ…！

そう思って、私はトロイに思いっきり石を投げつけるが外れてしまった

「どこ狙ってんだ？」

次の瞬間、手に持ったナイフでダスティンを人質に取ったのだ。ダスティンは首に手を巻き付けられナイフを向けられている

「ダスティンを放せ！」

「来るな！切るぞ」

『何が目的なの？！』

「俺に何かして恥をかかせたろ」

「お漏らししたことか？」

「超能力者の友達が膀胱をつまんだのさ」

「だまれ、歯医者いらぶにしてやる。乳歯を抜くか？」

『お願い！ダスティンを放して！』

「放してやるさ、その前にお前の仲間の番だ」

「僕の番って何が？」

「濡れてもらう」

『なんの話…？』

「飛べ、でなきゃ抜歯手術だ」

この高さから飛べですって…？私は崖を見つめたがとても高くて絶対に助かる高さではない

どうすればなにかいい方法を…そう考えても何も頭には出てこない…

その間にもトロイはダスティンにナイフを近づけてダスティンを脅す。ナイフを向けられたダスティンはとても苦しそうな表情をしていた

「分かった、手は出すな」

『マイク？！駄目よ！』

「A、大丈夫だよ」

マイクはそう言って私に笑って見せた。でも…その表情はどこか不安げな顔もしていて…

『マイク、お願いだから…』

「ほら、お姫様は黙っとけよ」

『きゃっ！離してよ！』

Aの後ろにいたトロイの仲間がAを羽交い締めにしAは身動きが取れなくなってしまった。その間にもマイクは崖の方へ1歩ずつ進んでいく

「飛んじゃダメだ！」

『マイク！やめて！』

ダスティンとAがそう叫んでもマイクは本気で飛ぶ様子だった。それをみたトロイの仲間はAを羽交い締めにした状態のままこう言った

「トロイ、流石にマズイんじゃないか…」