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クラーク先生は
話を聞いてくれると
言ってくれたので私達は席に着いた。
マイク「天文学者のセーガンが
テレビで異次元があると」
クラーク「ああ、理論上ね」
マイク「そうです」
ルーカス「理論上、異次元へ行く方法は?」
クラーク「エヴェレットの
他世界解釈の話かい?
平行世界があるという説
我々の世界の変化形が
無限に存在する
こんな悲劇が起きない世界も」
ルーカス「そういう話じゃなく」
ダスティン「”影の谷”みたいな
邪悪な世界は?知ってます?」
クラーク「物質界の鏡像で死と影の…」
「「「『そうです!』」」」
『それが実在したら
どうすれば行けますか?』
ルーカス「理論上は?」
クラーク「そうだな…」
クラーク先生は、紙皿にペンで
何かを描き始めた。
クラーク「ここに…
曲芸師がいるとする綱が我々の世界だ
この世界の法則では前か後ろに
進むことができる。
だが、曲芸師の隣にノミがいたとしたら?
ノミも前後に進めるよね?」
「「「『はい』」」」
クラーク「さて、本題はここからだ
ノミは綱の横側も渡ることが出来る
それどころか…下だって」
「「「『裏側だ』」」」
クラーク「そうだ」
マイク「でも、僕らはノミじゃない」
クラーク「曲芸師のほうだ」
『じゃあ、裏側には行けないってことですか?』
クラーク「ああ」
ダスティン「そこを何とか出来ませんか?」
クラーク「今の人類には作れない
膨大なエネルギーが必要だ
それに時空に裂け目を作り…」
先生は、紙皿を折るとペンで穴を開けた
クラーク「入口を作る」
ダスティン「ゲート?」
クラーク「そう!ゲートだ!
ただし、これは…」
ルーカス「理論上」
『すでにゲートがあったら?』
クラーク「あれば分かるはずだ
重力や磁石や環境を乱すからね
我々を飲み込むかも
化学は的確だが、あまり寛大じゃない」
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作者名:ティファニー | 作成日時:2021年2月27日 17時