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パトカーに着いて行くと
そこは湖のある場所だった。
A達は、消防車に隠れて
湖から引き上げているものを見る。
Aの心臓の鼓動は
どんどん早くなっていた_
そして、手には沢山の汗が出ていた。
違う_ウィルのはずがない_
だって、ウィルは_
お願い、神様_
そうじゃないと私_
湖から引き上げられたものは人だった。
それも、A達と同じ年齢くらいの_
でも、顔は暗くてよく見えない。
マイク「ウィルなわけがない…」
引き上げられた人の顔が段々と
顕になっていく。
その人は_
_ウィルだった。
ルーカス「ウィルだ、本当に」
ルーカスがそう言った時
Aは血の気がさーっと引き
その場に倒れ込んだ
『ウィル…じゃないよね?
ウィルな訳ないよね?』
ダスティン「A…」
『ぁ…ぁ…あぁ、ァァぁァ、あアアッ!!』
Aは、泣き崩れた。
泣いて、泣いて、泣いて。
叫んで、叫んで、叫んで。
もう、何が何だか分からなくなっていた。
Aの頭の中には
ウィルとの思い出が蘇っていた。
ウィルはAの初恋で優しくて_
でも、ウィルはもういない。
死んだんだ_
Aが泣き崩れる中
エルがマイクの名前を呼んだ
マイク「何がマイクだ!
ウィルを捜すはずだろ?生きてるって!
嘘をついたな!なんでだよ!何考えてんだ!」
マイクは、目に涙を浮かべながらエルを怒鳴る
ルーカス「マイク、落ち着けって!」
ダスティン「とこ行くんだ、マイク」
マイクは、エルを置いて
自転車に乗ると家へ帰ってしまったのだ。
その場に残された、ダスティンとルーカスは
まだ泣き崩れるAの背中を
そっと撫でて落ち着かせることしか
出来なかった_
.
さよなら、私の初恋_。
.
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作者名:ティファニー | 作成日時:2021年2月27日 17時