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騒動 ページ5

フロローの発言がAの耳に入ったのかAの心の中は苛立ちでいっぱいだった

先程お金を取られたことジプシーを貶されたことそして今の発言全てが


しかし、表情が外に出ることのないAの表情は至って済ましていた



やるなら今しかない…



そう考えたAは踊りを披露し観客を魅了しつつも、フロローへとAは近づくとフロローの顔へ近づきそしてキスを…



されるとフロローが思ったところでAは止め、そして衣装にあったスカーフを投げつけた



油断させてのAなりの攻撃、観客からは笑い声があがりフロローは辱めを受けたのだ



Aはそんなフロローを気にも止めずに踊りを続け最後にポールダンスを披露するとAの出番は終わりテントへと入る


次の出番はエスメラルダだ、入れ違いでエスメラルダがテントを出るがその時にエスメラルダがAに声をかけた



「フロローを笑いものにさせるなんてA、あなた最高よ」



そう言ってウインクしてくるエスメラルダの姿は妖艶で同い歳とは思えないほどに美しかった


テントの中へ入るとAはふぅと息をつく、けれどフロローに恥をかかせられたこと観客からの歓声は気分が良かった


さあ、エスメラルダの出番が終わるまでゆっくり休もうなんて考えているのもつかの間 外が一気に騒がしくなりテントの外を眺めるとエスメラルダが兵隊の帽子を被り紳士のようにお辞儀をしているところだった


おまけに外がとても荒れている、これはエスメラルダがやったなと何となくわかってしまった



「Aこっちよ!」


『はぁ…私まで巻き込まないでよ』



私はエスメラルダに手招きされ、エスメラルダの元へと芸を披露しながら近づくと観客から拍手が起こった


そして、一緒に舞台の上へと立つとマントを纏うとAとエスメラルダはその場から消えたのだった



マントから出るとたどり着いた先は大聖堂の中だった、横にいるエスメラルダはというとやったわという表情をしていた



「それよりここはどこなの?」


『大聖堂の中…だと思うんだけど』



立ち上がり辺りを見渡した、その時だった…




「A下がって!」



エスメラルダが突然大きな声をあげ、後ろを振り向くとそこには金髪の男が立っていてその男の持っていた剣を取り構えているエスメラルダの姿があった



「こいつめ!」



男は腰を抜かしエスメラルダは男を強く睨む、この男は服装からして兵隊だろう



「まあ落ち着け、謝るチャンスをくれよ」


「なんだって?」


「こういうことさ」

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作者名:てぃふぁにー | 作成日時:2023年11月28日 20時

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