昼休み ページ12
「由佳ー!一緒にお昼食べよ!」
『あ、香菜先輩、ちょっと待ってください』
「どうしたの?……あっ」
香菜先輩に誘ってもらえるのはうれしいし、実際、一緒にいて楽しい。
だけど、今、香菜先輩のところにいけない。
理由は、こいつのせい。
「由佳ちゃん、構って〜」
『気持ち悪いです。こらっ!触らないでくださいこのスケベ!』
「ちょっとぶつかっちゃっただけじゃーん」
『いい加減にしないと、課長に言いますよ?セクハラで訴えますよ?』
香菜先輩は、ちょっと、石川さんに引いてる。
「訴えないで!そしたら俺、クビになっちゃう!」
『知りません。バイトでもしなさい』
「好きな子にも会えなくなっちゃうじゃん!」
『そんなの知りません。ここは職場だから、恋愛ではなく仕事を優先してください』
「えー………」
「同感。あと、そろそろここ、課長通るから、訴えられたら終わりだよ?」
「先輩まで!もう、俺は由佳ちゃんのことが好きなんですよ!」
すっごい小声で、悲しそうな顔をして言う石川さん。
「あー……。じゃあ、真面目にしていた方がいいわよ?由佳は、不真面目な人嫌いだから」
「だからこそ、ですよ!」
こいつ、バカなんじゃないか、って一瞬思ってしまった。
だけど、違った。
「由佳ちゃん、息抜きしてないし……。だから……」
ある意味、偉いよ。だけど、気をつけなさい。
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桜吹雪(調子がいい時浮上)(プロフ) - あいらさん» ありがとうございます。 (2017年6月16日 19時) (レス) id: ac47545f94 (このIDを非表示/違反報告)
あいら(プロフ) - 面白いです!続きが気になります^^ (2017年6月15日 16時) (レス) id: 6fc9b22ea0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:桜吹雪 | 作成日時:2017年1月24日 21時