バイト娘プリティワーカー ページ24
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大門「…じゃあこれで挨拶とさせて頂きますぅ!豪華なプレゼントありがとう!」
たくさんのプレゼントに対する大門さんの長いスピーチがやっと終わり、拍手が起こる。パーティーが終わるまではあと1時間くらいだろうか。注文してくるお客様は随分減ったものの、足は既に疲れで痛くなっていた。
佐津「にしても、プレゼントだけじゃなくて来てる人たちも豪華だ。地方タレントとはいえ流石は芸能人の誕生日パーティー!」
暇を持て余す佐津さんが、わざわざ表にでてきて広い会場を見回す。
佐津「あの人なんかこの前雑誌に出てたモデルだし…あ!CMにでてる俳優もいる!」
ぼそぼそ声ながらも興奮気味に私に話しかける。私はというと、雑誌に興味はないしテレビは無いしでだれもわからない…適当な相槌をしながらカウンターの掃除をしていた。
?「すみません」
『はい』
上品で可愛らしい声に顔を上げると、声のまんまの女性が立っていた。年は…私と同じくらいだろうか。髪は黒髪ロングで、ゆるくカールがかかっている。薄いグリーンに白い花が描かれているワンピースが、これでもかというくらい似合っていた。
?「グレープフルーツジュースを頂けますか?」
『かしこまりました。少々お待ちください。…お待たせしました』
?「どうもありがとうございました」
立ち去る姿まで上品なその人をついつい目が追ってしまう。
佐津「うっわ、桧木響子(ひのききょうこ)まで来てんだ…」
『モデルとかなんですか?』
佐津「いんや。この県で一番デカい病院の一人娘なんだ。よくテレビにも出てて有名なんだよ」
『な、なるほど…』
確かにあの容姿なら、テレビにも引っ張りだこだろう。
『(そういえば…テレビといったら光原先輩は来てないんだろうか)』
大門さんとも何度も共演している、と言っていたはず。居てもおかしくない。
『(うーん、うーん…)』
キョロキョロと会場を見回すが、光原先輩らしき人はどこにもいない。夏祭りであんなこともあったし、欠席しているのだろうか。
『残念…』
そのとき、ふと会場の入り口のドアに目を向ける。そうすると丁度、重そうな扉が開いた。
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みびみやこ(プロフ) - おバカな莉久(サブ)さん» はじめまして。凄く好きだと言って頂けてとても嬉しいです!必ず完結までいきつきますので、お待ち頂けますと嬉しいです。これからも当作品をよろしくお願いいたします。 (2022年2月10日 19時) (レス) id: e70206d298 (このIDを非表示/違反報告)
おバカな莉久(サブ) - はじめまして!このお話凄く好きです!更新再開(?)おめでとうございます!無理だけはしないでください!これからも更新ゆっくり待ってま〜す! (2022年2月9日 22時) (レス) @page38 id: ddd40ab2e7 (このIDを非表示/違反報告)
みらい - みびみやこさん» わああっおかえりなさい、待ってましたー!ゆっくりで全然大丈夫なので、無理せず頑張ってください…! (2022年2月8日 1時) (レス) id: 942628a425 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - みらいさん» 返信が遅くなり申し訳ございません。この度、更新を再開しました。待っているという言葉、すごく励みになります!更新頻度についてはゆっくりではありますが、完遂しますので最後まで見守ってくださると嬉しいです! (2022年2月6日 21時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
みらい - 更新停止…寂しい…でも私はいつでも待ってます!って言ったらプレッシャーになっちゃうかな…もし戻ってきたら私も戻ってきます、この作品を忘れません!ってことです。リアルでの生活も、無理しないように頑張ってください…! (2021年12月27日 22時) (レス) id: 942628a425 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みびみやこ | 作成日時:2021年9月28日 14時