夏祭り準備３ ページ40
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振り返ると、焦った顔をした女性がこっちへ走ってきて、私の腕を掴んだ。…なんだか光原先輩の話になると、いつもタイミングよく何かが起こってる気がする…。
「あの！うちの屋台のメンバーと隣の屋台の人が揉めてて！！コードリールのあまりってないですか！？」
揉めてる！？
『落ち着いてください！揉めてるっていうのはどういうことですか？』
「使うコンセントの個数についてです！あるんですか！？ないんですか！？今にも殴り合いそうだったので、早くしたいんです！」
停電の可能性を減らすために、コードリールは増やすことができない。それに、1つの屋台につき使用できるコンセントの数も指定があったはず。
「あるなら出してよ！なんで出せないのよ！」
『…った…！』
語気と共に女性の手に力が入っていき、着飾られている爪が食い込む。掴まれている部分へと木村先輩の手がおりてきて女性に触れた。
夏希「焦る気持ちはわかりますが、こんなに強く握られては話が出来ませんよ」
「！！…すみません」
女性は手を放し、ばつの悪そうな顔をして髪を弄る。
『…コードリールの数は、停電の可能性を防ぐために増やせません。コンセントの数も1つの屋台につき2つまでと事前に説明しています』
「でも隣の屋台の人がどうしても聞かなくて…！私たちが何言ってもダメで！それで…」
どんどん下がる眉尻と震えていく声から、やるせなさを感じる。
「楽しくやりたかったのに…なんでこんなことになっちゃうんだろ…」
『！！…私がなんとかします！』
「え…？」
そうだよ！この人だって楽しみたくて今日まで準備してきて…なのにトラブルになってすごく悲しかったんだ。困っている人を手助け出来ずにどうする！
『屋台の方々が楽しくやって下さることでお客様も喜んでくれるんです！そんな夏祭りにするために私たちがいるんだと思います！だから…私がその方に説明します！』
「あ、ありがとうございます…！！」
夏希「…いや、喧嘩の仲裁も兼ねることになるからここは私が行くよ。春野さんは他の対応を」
『あ、わかりました！』
喧嘩の仲裁もすることになるのか！確かに私じゃ無理かも…。でもいつかは…！
夏希「1人で、大丈夫だね？」
『！…はい！』
夏希「…さっきの屋台の方々が、ってやつかっこよかったよ。他は任せたから」
『あ…ありがとうございます！！頑張ります！！』
ほ、ほ、褒められたぁ〜！！！！
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みびみやこ(プロフ) - チックタックさん» コメントありがとうございます！書きたいことが多すぎて中々発展しなくて申し訳ないのですが、そう言ってくださると嬉しいです！こだわっていきたいと思います！今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月23日 18時) (
レス) @page42 id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
チックタック - 話の内容がすごく作りこまれている！ (2021年9月23日 14時) (レス) @page43 id: b901e895c9 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - みらいさん» 面白い！？！？ありがとうございます！少しずつではありますが進めていきます！今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月17日 20時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
みらい - すごくおもしろいです！無理のない範囲で更新頑張ってください (2021年9月17日 20時) (レス) id: 942628a425 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - にら。さん» 返信遅くなり申し訳ございません。好きというコメントありがとうございます！これから定期的に更新していければと思いますので、読んで下さると嬉しいです！今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月14日 18時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みびみやこ | 作成日時：2020年9月18日 23時
