学生執行部とは2 ページ11
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紘基「面接では、入ろうと思った動機とかを聞きます。あと、このノートに沿った質問もしますので。面接日は、1週間後の17:30から。学生執行部の部室で行います」
1週間後、と聞いて前列の子たちの息をのむ音が聞こえた。
紘基「時間はあまりありませんが、ある程度ノートは読んでおいてください。以上です。何か質問は?」
「あの…今度の水曜のオリエンテーションでは、僕たちは何かするんですか?」
紘基「いえ、最初は講義形式で学内の説明を軽くするだけなので何もしなくていいです。強いて言えば、どんな風に講義をするのかを見といてください。執行部に決まった翌週には、その人にも人前に立ってもらうので。他に質問は?」
『(決まった翌週に早速、人前に立つんだ…)』
紘基「なければ解散です。1週間後、皆さんに会えることを楽しみにしています」
『「ありがとうございました」』
1週間後に面接があって、それまでにノートを一通り目を通しておかなくちゃいけなくて、水曜のオリエンテーションでは光原先輩の仕事ぶりを見とかなくちゃいけなくて、面接を合格した後も色んな勉強を…
『(想像しただけでも果てしないな…)』
確かに相当の覚悟じゃないと、合格しても直ぐに辞めたくなりそう。
それでも私は…なりたいと思うのだろうか。
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『(今日は水曜日…今から2限のオリエンテーション)』
執行部の説明があって数日が立ち、光原先輩が学校についての説明を行うオリエンテーションの時間が来た。光原先輩にまた会えることの嬉しさはある。
でも、執行部の面接を受けるのかの判断はまだできていなかった。
律「光原さんが今から来るんだよね?」
『そうだよ…』
隣に座っている紀元くんがメモ帳をだしながら私に尋ねる。
律「学生執行部、どうするか決めた?」
『ううん、まだ。この前の説明聞いてたら生半可な気持ちじゃ、入りたいって言えないなって思ってさ…。迷ってる』
頬杖をつき、ぼーっと前を見ていると視界の端に人が写る。
紘基「皆さんこんにちはー!」
光原先輩だった。自然と背筋が伸びて、また目が離せなくなる。
光原先輩はマイクを持ち、オリエンテーションが始まった。
紘基「改めて、学生執行部の○○学科2年、光原紘基です!今日はキャンパスマップのことを、写真付きで説明していきます。どの廊下を通ればどこにつくのかとか、よーく聞いててください!」
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みびみやこ(プロフ) - チックタックさん» コメントありがとうございます!書きたいことが多すぎて中々発展しなくて申し訳ないのですが、そう言ってくださると嬉しいです!こだわっていきたいと思います!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月23日 18時) (レス) @page42 id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
チックタック - 話の内容がすごく作りこまれている! (2021年9月23日 14時) (レス) @page43 id: b901e895c9 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - みらいさん» 面白い!?!?ありがとうございます!少しずつではありますが進めていきます!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月17日 20時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
みらい - すごくおもしろいです!無理のない範囲で更新頑張ってください (2021年9月17日 20時) (レス) id: 942628a425 (このIDを非表示/違反報告)
みびみやこ(プロフ) - にら。さん» 返信遅くなり申し訳ございません。好きというコメントありがとうございます!これから定期的に更新していければと思いますので、読んで下さると嬉しいです!今後も当作品をよろしくお願いします。 (2021年9月14日 18時) (レス) id: 9a02bb3167 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みびみやこ | 作成日時:2020年9月18日 23時